雑感日誌

本サイトの運用にともなう、数学、TeX、Web管理、パソコン、 グラフ電卓等々に関する雑感的な日誌です。

各種のツールを活用して人生ロードを駆け抜けよう!

最終更新日:2026.03.29
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■ 雑感日誌 [Map]
[御案内] ここでは、本サイトの運営にともなう雑感的な日誌を取りまとめました。数学教育、グラフ電卓、TeX、HTML、リンク集、そしてプログラムなどに関する雑感です。


■令和7年度
2026.03.29 [MS Store版のPython]
以前に、昨今主流となっている「Python」を試そうとして、 いろいろなツールのインストールに四苦八苦したことを書きました。 そのときは実際に使用することはありませんでしたが、 この度 Python を使った方が良さそうな機会に遭遇しました。 前回は、統合環境である「Anaconda」を入れる必要があるというところで終わってしまいましたが、 「Microsoft Store版」のPythonもあるようです。 それをインストールしたら、DOS画面でのコマンドモードになりますが、 「pip」を利用して numpy、scipyなどの各種ツールを簡単にインストールできました。 Google geminiの話では、前回うまくいかなかったのは、 Pathの設定を自分で行う必要があったからではないか、とのこと。 Microsoft Store版は、Windowsとの相性が最初から最適化されており、 現在はエンジニアなどではDOSモードでの使い方が標準的である、ということでした。 インストールして「pip」でつまずくのは、 Pythonをインストールしたときに初心者が出あう最も高い壁の一つであるようです。 MS store版がうまく動作しそうなので、以前にインストールしたAnacondaはアンインストールしましたが、 それが完了するまでには結構な時間がかかりました。いかに膨大なパッケージであるかが分かります。 数万個のファイルで構成されているようです。

Anacondaが便利といわれるのは、用途毎に「環境」を作れることにあったようですが、 同じことを標準のPythonでも可能で、「venv」という機能を使えばよいようです。 「venv」は、おそらくは「Vertial Enviorment」かと思います。 作業の用途ごとに一つの環境を作って操作すると、いろいろな操作はPC全体への影響は与えず、 別な環境を作って操作すると以前の環境の影響は受けないようです。 Google geminiとのやり取りから、 インストールして作業を始めるまでの手順は次のようになるようです。

  1. Microsoft Store版のPytyonをインストールする。インストール後は、 どのフォルダーで作業してもPythonへのパスは通っている。
  2. 自分が作業したいフォルダーでDOS画面を表示して、次の2つのことを実行する。
    • 「python -m venv myenv」とする。これにより、「myenv」という環境ができて 同名のフォルダーが作成され、 「Scripts」「Lib」「Include」という3つのサブフォルダーができる。
    • 続けて、「venv\script\activate」とする。 「\」を打ち込むとバックスラッシュ「\」(半角)になる。 フォルダー名をスラッシュ「/」で区切るとエラーになるので注意が必要である。 これにより、作成した環境「myenv」が有効になる。 「Scripts」の中をみると「activate.bat」というバッチファイルがあるので、 これが実行されると思われる。書かれている内容は、 作成した環境にPythonのパスが通るようにして、すでに作成した環境があるときは、 以前のパスを新たに作成した環境のパスに置きかえる作業が行われている。
  3. 以上を行うと、DOS画面には 「(venv) C:\Users\・・・\python>」と表示されて入力待ちの状態になる。 「C:・・・」の部分が長いので、この部分を簡潔に表示させるには、 「prompt」を利用して「prompt name$g」とする。 これで、「name> 」だけになる。
  4. これでシンプルな画面になるので、次に「pip install」を利用して、 各種のツールをインストールする。通常の数値計算やグラフ描画をするのであれば、 「pip install numpy matplotlib」で十分と思われる。 間違えて「mathplotlib」とすると、「そんなものは見つけられない!」というエラーになる。 ログファイルのような巨大ファイルを扱うには「pandas」を、 解析結果をヒストグラム等にして可視化するには「seaborn」も入れたおいた方が良いらしい。 仮に正しく打ち込んでも「pip install package_name」がエラーになるときは、 「python -m pip install package_name」とすれば、MS store版は確実に動作するらしい。
  5. どのようなツールが組み込まれているかは、「pip list」で確認できる。 ツールをアップデートするには、「python -m pip install -U package_name」とする。 アンインストールするには、「pip uninstall package_name」とする。 複数あるときは、空白で区切って羅列する。
  6. DOSモードから抜けて、もう一度戻るときは、再度「activate」する必要がある。 「prompt」の設定も含めて、一連のことをバッチファイルにしておくとよいようである。 たとえば、下記の内容を「python_start.bat」というファイル名で保存して、 再びDOSモードとしたときは、そのファイルを実行するようにする。

    @echo off
    prompt name$g
    call venv\scripts\activate
    cls
    cmd /k

試しに、いったんDOSモードから抜けて、再度戻って上記のバッチファイルを実行したら、 大丈夫でした。以上のもとで、Pythonのコードも作ってもらって試してみると、 極めて快適でした。Pythonコードを最初から勉強するのも面倒なので、 AIさんを積極利用しようかと思っているところです。
2026.03.10 [ログファイルの解凍][CubeICE]
ログファイルをみると、 グラフ電卓や高専教育について自費出版したファイルについて、 Chat-GPTからのアクセスが特に多いことを書きました。 これは、誰かがChatGPTに質問することで、その回答作成のために 見にきたことを示すようです。一方、ChatGPTが自分の学習のために巡回するときは 「GPTBot」と記載されるようで、ログファイルをみると数件しかありませんでした。 これは、本サイトが何かの資料サイトとして認識されていることを意味するようです。 さらに、ログファイルの行の最後のUA(user-agent)の箇所に、 詳しく「ChatGPT-User」と書き込まれることは、あまりないようです。 したがって、ログファイルを分析すれば、ChatGPが どのような経路で何を調べようとしているのかが解析できるのではないか? とのことでした。

 そこで、ログファイルをダウンロードすることにしました。 ログファイルは、各月別にgzファイルに圧縮されて1年分が保存されています。 各月毎に解凍していくとファイルサイズが15倍になってテキストファイルに なっていきますが、8月と9月だけはテキストファイルにならず、 バイナリーファイルのままでした。 解凍ソフトの問題かと思い、 7-Zip CubeICEも使ってみましたが、 結果は同じでした。ChatGPTやサポートに問い合せた結果では、 この2つの月のファイルはどうやら破損していて、 テキストファイルとして解凍することはできないようです。 ログファイルは自動で圧縮操作が行われていると思われますが、 ときどき失敗して今回のような状況になる場合があるようです。 1年分を通して分析すれば、それなりに面白い結果が得られるのではないかと 思っていたのですが、それは断念せざるを得ません。 2つの月を除いたデータでやってみよかと思います。

 以上のことをやっていると、何故か、Windowsの右下の角から 「最新ニュース」とか「注目ニュース」が頻繁に表示されるようになりました。 そのような設定をした覚えはありません。 ChatGPTに聞くと、Windowsのアップデートによるものではないか? Microsoft Edgeが影で動作しているのではないか? Fire Foxの設定によるものではないか?などなどの原因が示され、 そのつど対応策も示されましたが、 何の効果もありませんでした・・・。
 あきらめかけたとき、飛び出たニュースをクリックすると、 一瞬「Cube-News」のようなものが表示されました。 これは、ひょっとして、CubeICEをインストールしたことによるのでは ないかと思い、CubeICEをアンインストールしました。 そうしたら、出なくなりました! 何ともお騒がせなソフトです。 検索すると、この件で困っている人はかなり前から多いようです。 私はCubeICE関係を全部アンインストールしましたが、 このニュースが出るのは「CubeWidget」によるもののようなので、 解凍機能は残して、CubeWidget だけをアンインストールすればよいようです。

2026.03.04 [確定申告]
先日、電子申告で確定申告を済ませました。 ここに至るまでにいろいろ困難がありましたが、 次年度以降はかなり簡単に申告できるのではないかと思っています。
以下に、ここに至るまでの経緯を残しておきます。

 国税庁のサイトをみると、「電子申告は簡単だよ!」 「すでに4分の3以上の人が利用してるよ!」などと宣伝しています。 そこで、昨年度やってみようと思いました。 数値の記入は全部手入力でやって、 最後にファイルを送信しようと思いましたが、そこで躓きました。 「利用者識別番号」なるものを入手する必要があるようです。 いったい、これは何の番号だ?と思って調べると、 すぐに入手できるような番号ではなく、 申請してからある程度の日数を経て発行される番号のようです。 (これは昨年度の話。今見ると、申請して即時通知されるようです。) さらに、本人確認はマイナンバーカードと紐付ける必要があるので、 マイナンバーカードの暗証番号を打ち込む必要があるようです。 その番号は通常使う4桁番号ではなく、 6〜16文字の英数記号です。 前者は「利用者証明用」、後者は「署名用」の番号です。 しかしながら、後者の記号は覚えていません! どうすれば良いかというと、市役所等の窓口に行けば初期化できるようです。 もしくは、コンビニのキオスク端末でもできるようですが、そのためには 初期化を申請するスマホアプリ(JPKI暗証番号リセットアプリ)を ダウンロードする必要があるようです。このように、 書類は作成しても、すぐに電子申告できるわけではありませんでした。 何だか面倒くさい!ということで、 昨年度は従来通りの郵送で申告しました。

 昨年度、申告後に「利用者識別番号」は得ていました。 暗証番号の初期化申請をするスマホアプリもダウンロードしていました。 そこで、今年こそやってみよう!と思いましたが、 申告期限の間際の作業だと、今年も書類郵送になったと思います。 「初年度の電子申告は、簡単ではありません!」 「電子申告」という言葉でイメージされるのは、 マイナンバーカードにいろいろな書類が紐付けられているので、 単にそれを指定すればよいのだろうと思っていましたが、 それらは簡単に入手できるような書類ではありませんでした。
 それらの書類は、個々の保険会社のサイトに入って、 確定申告で利用する電子書類をマイナポータルに送るように 個別に申請する作業が必要になります。 それには、そのサイトに事前に利用登録しておく必要があります。 幸いにも、すべて登録済みだったので良かったです。 サイトに入っても、どの箇所で申請すればよいのかが 分かりやすいものではありませんでした。 おまけに、それぞれでマイナンバーカードを読み込ませる必要があり、 これにもうんざりです。それを避けるには、 マイナンバーカード自体を電子証明書にしてしまえばよいようでした。 しかし、そのためにはマイナンバーカードの署名用暗証番号(6〜16文字) が必要なので、まずその作業を行いました。 コンビニは家のすぐ近くにあるので助かりました。 保険会社等の書類は、申請してもすぐに発行されるわけではありません。 平日営業日で数日の日数が必要になります。土日を挟むと、 発行されるまでにはさらに日数がかかります。 このような作業が必要になることが分かった段階で、 ある程度の決まった時間でやってしまおうと思っているような忙しい方は、 イライラの極値に達してしまうでしょう。

 今年は、申告期限までかなりの余裕をもって作成を思いたち、 何とか電子申告しようという決意のもとで始めたので、 特にイライラすることはありませんでした。 分からない部分はChatGPTに問い掛けながら作業を進めました。 その中で、「電子申告」について、いろいろ誤解している部分が ありました。書類をすべて電子的に揃える必要はないようです。 極端な話では、従来通りに手入力して、識別番号とマイナンバーカードの 暗証番号(6〜16文字)さえ分かっていれば、電子申告可能のようです。 書類をいちいち申請して揃えるという段階で、 これを配偶者の分までやらなければならないのかと思うと ちょっとうんざりでしたが、 配偶者の分は手入力してしまえばよいのでした。 ただし、医療費をいちいちまとめるのは面倒なので、 配偶者の「代理人」としての登録をしておく必要があります。 これは、すぐに反映されました。 また、マイナポータル利用ということで、スマホ利用で作成するのかと 勘違いしていました。PC利用でも大丈夫でした。

 概ね、以上のような経緯を辿りました。 まとめると、初めて電子申告する場合は、 申告期限までに少なくとも1週間以上前から作業をする必要があり、 以下のことを事前に準備する必要があります。

  1. e-TaXのサイトで「利用者識別番号」を申請して入手しておく。
  2. マイナンバーカードの署名用暗証番号(6〜16文字)を確認しておく。
    失念した場合は、JPKI暗証番号リセットアプリを利用して、 コンビニで初期化作業を行う。
  3. マイナポータルのメニューで、 マイナンバーカードのスマホ用電子証明書の利用申請をして取得しておく。 その際、上記の署名用暗証番号が必要になる。
  4. 確定申告に必要な電子書類をマイナポータルに送るよう、 必要な保険会社等のサイトで個別に申請する。 この作業は、手続き箇所が多いと一番面倒と思われるが、 初年度だけの作業になる。 書類が送付されるまでに長くて4〜5日かかる場合がある。
  5. 配偶者の分もまとめて申告する場合は、 配偶者のマイナポータルから、代理人としての申請をしておく。 配偶者の医療費も合算する場合は、この作業が必要である。
  6. 以上の準備ができたら、書類の作成をはじめる。 ただし、厚生労働省の年金や地元市に支払う国民健康保険料は、 何故か電子入力されなかったので手入力にした。

「1」と「2」だけやっておけば、後は手入力でも電子申告できると思います。 ただ、配偶者分まで含めて医療費控除を受ける場合は「5」はやって おいた方が良いです。医療費計算の面倒から解放されます。 数日前に電子申告しましたが、マイナポータルに 今日還付予定の金額の連絡がきました。 ただし、後日、確認のため連絡をいれる場合があるとの注意書きがありました。
2026.03.04 [ChatGPT-User]
2月のアクセスログをみると、自費出版してWeb公開している 「数学教育における活用報告」と 「『高専教育』諸論考」の ダウンロード数がトップスリーに入っていました。 過去のログファイルをみると、 どうやら昨年の後半あたりから徐々に順位を上げてきていて、 昨年の12月は前者のダウンロード数が、それまでダントツトップだった 「球面調和関数による展開とその利用例」を抑えてトップになっています。 また、MePoTeXのマニュアル「mptman4.pdf」もかなり上位に上がってきました。

 いったい、どんな人がアクセスしているのだろうと思ってログファイルをみると、 予想に反して大学等からのアクセスではなく、 ログファイルの行の後半に「ChatGPT-User」と書かれているものが 多い印象でした。 この単語が記されているのは、全アクセスでみると1%程度で、 球面調和関数でみると3%程度ですが、冒頭であげた2つのファイルでは 50%前後のアクセスに記されています。 かといって、それらのファイルを置いているページへの 閲覧数が増えているわけではありません。 特定の日時や時間帯というわけではなく、 0時から24時まで満遍なく記録されています。

 これは一体どういうことなのかと思い、当事者であるChatGPTに聞いてみました。 結論としては、ChatGPTが巡回しているのではなく、 誰かがChatGPTにファイルを指定して「内容の要約」などをするように指示した場合に、 「ChatGPT-User」が記録されるようです。ファイル名を指定しているので PDFだけが閲覧され、 ページの内容を見ているわけではないでページの閲覧数は増えません。

 この現象は、それらのファイルが、 教育や研究の資料として利用されていることを示すようです。確かに、 1つは数学教育におけるグラフ電卓の利用全般についてまとめたものであり、 もう1つは高専教育全般にいろいろな教育実践をまとめたものなので、 1冊の中に含まれる情報量は多いと思われます。 いずれも、高専退職時に作成して関係者に配布したものでしたが、 退職して10年以上も経ってから、 このような形で閲覧・利用されるのは喜ばしいことと思いました。

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2026.02.12 [スリープからの復帰]
以前にSSD交換 した2014版(early)のMacBook Airは、 今でも現役です。外部ディスプレイを接続して、 USB接続のフルキーボードで利用しています。 しかし、数ヶ月位前から、 スリープ状態から復帰後の画面が乱れるようになりました。 メール画面やブラウザー画面がチラチラと入り交じり、 操作可能状態になるまで、なかなか落ち着きません。 待ちきれなくて再起動したりする場合もあります。 これまで、「おかしいな〜」と思いながら使用してきました。 先日ChatGPTに聞いてみたら、原因と対策が分かりました!

この現象は、「BootCamp」+「Windows11」+「外部ディスプレイ」という 使用環境では定番のトラブルである、ということでした。 原因は、MacBook側のグラフィックドライバーが、 最新のWindowsアップデートでの機能に対応できていないことにあるようです。 そもそも、BootCampのドライバーはWindows10止まりであり、 Windows11は想定外です。スリープから復帰するときは、 外部ディスプレイが接続されていることを認識して解像度やDPIスケーリングを 再計算することになるようですが、古いGPUではそれらの処理が追いつかない ようなのです。 確かに、10年以上前のPCで最新のWindows11を利用しているので、 PC自体の機能が追いつかなくなるのは当然のことのように思いました。

対応策としては、「高速スタートアップの無効化」 「外部ディスプレイをメイン画面に固定」「スリープさせない」 「一定時間で画面オフ」が提示されました。 最初の2つはすでにそのようになっているので、 「スリープを適用しない」ことにしたら、 前述のような症状が消え、ストレスも消えました! このMacBook Airは13インチなので、「小さくて」「軽くて」、 外に持ち歩くときは非常に便利でしたが、ある時(5年以上前)から、 本体を膝に載せてキーボード操作していると、 カーソルがいきなり別な箇所に飛んだりして、 キー入力がしにくくなりました。 外部マウス利用だとこの症状はでません。 前述のことを勘案すると、おそらくは、 MacBook側の古いGPUがWindowsアップデートによる 機能の高精度化に対応できなくなったのだろうと思いました。

いずれにせよ、ChatGPTに質問することで、 このところ感じていた2つのモヤモヤ症状の原因が分かり、 スッキリしました。生成AI恐るべしです。おそらくは、 多種にわたるPC関係のいろいろなトラブルも 学習済みなのだろうと思いました。
2025.11.19 [モバイルSuicaの不具合]
モバイルSuicaは、コンビニ支払いや交通機関の利用等で重宝しています。 しかし、この前から、アプリ内でチャージはできても、何故か、 コンビニ支払いや交通機関の利用の際に反応しなくなりました。 そこで、対応法についてChatGPTに聞いてみました。 いろいろなやり取りがあり、回復するまでにけっこうな時間がかかりましたが、 要するに、次のようなことであったようです。 使用しているのは、Androidスマホ(Google Pixel)です。

[1] モバイルSuicaとGoogleアカウント
モバイルSuicaは、仮にスマホで利用できなくなっても、 その残高情報はJRのサーバーに保存されているので、 残高が「0円」になって消失することはありません。 解約すれば使用口座に返金され、再設定すればスマホで利用可能になります。 ただし、スマホでの設定では、 最初に設定したときのGoogleアカウントが重要です。 違うアカウントで登録すると、 新規のモバイルSuicaが残高0円として設定されてしまいます。 登録時のGoogleアカウントはメモしておく必要があり、 複数のアカウントを利用している場合は注意が必要です。

[2] 「おサイフケータイ」と「Googleウォレット」
スマホをタッチするだけで「ピッ」と音がして支払いが完了するのは、 近距離無線通信技術(NFC: Near Field Communication)によるもので、 その機能には幾つかの国際規格があり、日本で交通系ICカードや電子マネー等に 利用されているのは「Type-F(FeliCa)」という規格のようです。 このFeliCaを利用してキャッシュレス決済等の非接触型サービスを 行うのが「おサイフケータイ」です。 したがって、Suicaをキャッシュレス決済で利用するためには 「モバイルSuica」を設定するだけでは不十分で、 Suicaを「おサイフケータイ」にも登録して、スマホ本体に組み込まれている FeliCaチップにSuicaを認識させる必要があります。 実際の支払いは、 「おサイフケータイ」を通したFeliCaチップの機能で行われることになります。 本体内のチップを利用するので、SIM内SE(Secure Element)決済と呼ばれます。 そのため、Suicaの機能が拡張された場合は対応できないことになります。 また、FeliCaチップの仕様は、メーカーごとにバラバラのようです。
 これに対して「Googleウォレット」は、スマホが対応している いろいろな支払い方法や、ポイントカード、 各種チケットなどをまとめて保存できる管理アプリです。 ただし、支払い作業はFeliCaチップを通すことなく行われます。 Android OSには、FeliCaチップの通信プロトコルをエミュレートする HCE(Host Card Emulation) という機能が備わっています。 Googleウォレットは、そのHCEの機能を利用して決済を行うようです。 アプリでエミュレートするので、 カード機能が拡張された場合でも、Android OSのアップデートや Googleウォレットのの更新により対応可能になります。 また、AndroidのHCEは仕様が統一されているようです。

[3] スマホのケース
ChatGPTとのやり取りから以上のようなことが分かりました。 その上で、「こうしてはどうか?」と提案された操作をいろいろやってみましたが、 スマホ表示上は大丈夫そうにみえても、実際の支払いでは機能しませんでした! 「具体的な機種名も教えろ」とのことだったので、 Google Pixelであることを伝えると、原因が判明しました!
 原因は、磁石つきの手帳型ケースを利用していたためでした。 「Pixel+磁石あり手帳ケース」での利用は、 Suica(HCE)が「時々反応しない」原因として、最も多い組み合わせのようです。 HCEから読み取り機への微弱な信号が磁石により乱されてノイズが入いり 読み取りできなくなるようです。 しかし、スマホの縦半分はケースにべったりと張り付いていて 簡単にはケースから取り外せないので、 磁石部分を切り取って試しました。 そうしたら、久しぶりに「ピッ!」と音がして反応しました。 やれやれ・・・ということでした。


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2025.10.28 [熊出没]
後期は、地元の大学で非常勤講師として出向いています。 時間は1時限目です。 先日の朝、徒歩で大学に行く途中の公園では 赤いランプを点滅させたパトカーがいて、 スピーカーで何やら叫んでいました。 「この公園でクマが目撃されたので、 屋外にいる人は屋内に避難して下さい!」と言っていました。 講義の初めに、このことを学生に伝え、 「公園の近くの人は気を付けるように!」と話しました。 この日の講義の終わった時間帯には、 大学の職員が集まって防災訓練を行っていました。 たぶん、熊対策ではなく、毎年行っている通常訓練と思います。
 講義を終えて自宅に戻りましたが、 午後のネットニュースで、正午近く、 市の中心部(官庁街)にある地元銀行の本店の地下駐車場に、 クマが進入して居座り捕獲されたことが報じられました。 さらに昼過ぎ、大学構内でもクマが目撃されたことが 報じられました。このため、大学の午後の講義は全学休講になり、 その後も大学構内にいる可能性があることから、 翌日も全学休講となりました。
 一方、テレビでは、ワールドシリーズが時間無制限の延長戦を 延々とやっています。ドジャースの日本人選手3人のうち2名は 岩手県出身です。1試合9打席中、 4本の長打+4連続申告敬遠+1四球で全9出塁なんて、 この後に誰も抜くことはできないような記録です。また、 この日は、今年度のドラフトで1位指名を受けた佐々木麟太郎の母校 (=大谷翔平の母校)に、指名球団の監督が挨拶に訪れました。 いろいろとあり、なかなか大変な日になりました。
2025.10.27 [べき分布解説本]
「べき分布とべき乗則」についてまとめた解説本を11月末に出版します。 べき分布の基礎から、「べき分布:リンク集」 で扱っている各種のテーマを、 一通りは数学を含めて解説できたのではないかと思っています。 「べき分布」や「べき乗則」に関心を持たれている方はご利用下さい。

 各章の概要は、以下の通りです。

 序章では、実世界に現れるべき分布やべき乗則の実例を、いろいろな分野から多数紹介しました。
 第1章では、本書で必要とする確率分布の基礎について、 通常の統計教科書の内容を復習的に取りまとめました。 確率密度関数と累積分布関数に関する理解は、本書全般で必要になります。 それに加えて、通常の教科書では触れられていない、 特性関数と安定分布の解説も追加しました。 特性関数は確率密度関数のフーリエ変換として定義される関数ですが、 その定義や主要な性質を天下りで列挙し、特性関数を利用すると 確率分布のいろいろな性質が簡単に証明できることを示しました。 安定分布も通常の統計教科書では触れられませんが、 べき分布の性質の解説では必要になります。 正規分布も安定分布に含まれます。
 第2章では、平均や分散が存在しない確率分布を解説しました。 具体的には、コーシー分布、レビ分布、そして安定分布の性質について 解説しました。 コーシー分布は、自由度1の $\small t$ 分布です。 レビ分布の確率密度関数は基本から解説しています。 安定分布については、その主な性質を紹介しました。 前述の正規分布に加え、 コーシー分布やレビ分布も安定分布に含まれる確率分布です。
 第3章では、べき分布のいろいろな性質を数学的に解説しています。 その内容は多岐にわたり、 ガンマ関数やベータ関数も出てきますが、 1変数の微分積分が理解ができていれば分かるような形で記述しています。 2変数関数の積分で変数変換が必要な内容も幾つかありますが、 その部分は結果のみを提示しました。 べき分布は、一様分布、指数分布、ベータ分布とも関係しています。 これらを一つにまとめたような確率分布が、一般化パレート分布です。 さらに、べき関数と指数関数を統一したような関数として定義される $\small q$-指数関数についても解説しました。
 1変数の微分積分以上の知識が必要な箇所もありますが、 微分積分の知識があれば、大体は理解可能な形で記述しています。 必要とする微分積分の知識は、下記のように微分積分全般に渡ります。

対数の定義と性質、逆正接関数、合成関数の微分法、逆関数の微分法、 ロピタルの定理、テイラー展開、微分積分の基本定理、オイラーの公式、 置換積分法、部分積分法、広義積分
 第4章では、最初にジップの法則を解説しました。 この法則を考えていくと、リーマンのゼータ関数まで現れてきます。 また、べき分布やべき乗則の数理モデルとして、 単語選択モデル、ネットワーク、ランダムウォークについても解説しました。 そこで必要とされるのは、微分積分の基礎知識に加えて「数学的思考力」です。 未知の問題について、どのように考えて数理モデルを構築していくのか、 その思考過程が示されています。 できるだけ行間を埋めるように解説したので、 微分積分の知識があれば理解可能なはずです。 また、「なぜ、べき分布になるのか?」について、 エントロピーの観点からも解説しました。 最後に、自己組織化臨界現象として有名な「砂山モデル」を解説し、 数学的には有限可換群の構造を持つことを紹介しました。
 第5章はべき乗則に焦点をあて、 相転移とパーコレーションについて解説しました。 物理と数学の専門分野の内容になりますが、 要するにどういうことなのか、何が問題なのかを、 著者の理解できた範囲内で解説しました。 その中に現われる「スケーリング則」は、 べき指数の間に共通的に成り立つと予想される驚くべき関係式です。
 本書は、「べき分布とべき乗則」のすべてを解説しているわけではありません。 大学初年次の微分積分と確率分布の知識で理解可能な内容について解説しており、 確率過程を含む内容は含まれません。それを含む内容や、 極値分布、ツァリス統計、自己回避歩行、SLE等の、 さらに高度の専門知識を必要とする内容については、 その都度、参考文献を提示するようにしました。 いずれにせよ、世の中のいろいろな分野に現れる「べき分布」や「べき乗則」は、 「ただ事ではない!」ということを感じ取っていただければ幸いです。

 本書執筆の経緯も紹介しておきます。執筆の動機は、以下のようなことでした。

 「べき分布」の重要性に気づいたのは、 マーク・ブキャナン著の「歴史はべき乗則で動く」(早川書房)を読んだ ことによります。しかし、身の回りの数学関係の先生方に問い掛けても、 「べき分布」ということに反応する方はおられませんでした。 どうやら、この確率分布は、いろいろな場面で現れてくるにも関わらず、 その重要性が一般には知られていないようだということが分かりました。 そこで、「べき分布:リンク集」 を作成し、その概要をまとめて 論文誌にも発表しました。
 その一方で、「べき分布」に関する解説書や啓蒙書は、 翻訳本を含めて多数出版されています。おそらく、出版意図は、 このことの持つ重大性を広く知ってもらおうということかと思います。 しかし、その内容をみると、 「一般向け」であることから文章での解説であることが多く、 数学を含めて解説しているものは、寡聞ながらあまり見当たりませんでした。 そこで、この問題を、一般の人も分かるような数学を含めた内容で 解説することはできないだろうか?と思ったのが発端でした。 そのような意図で原稿を作成し始めましたが、 問題は予備知識をどの段階に置くべきか、ということでした。 べき分布を解説するには、どうしても「確率分布」に関する 基礎知識は前提としたいところです。 確率分布に関する数学計算では、大学初年次の微分積分の知識も必要であり、 べき分布の特徴である、 両対数グラフが直線で表わされることの理解も必要です。
 当初は、高校の文系出身者でも分かるような、 確率分布の入門も兼ねた内容にしようと思いました。 しかし、そうすると、 肝心のべき分布に到達するまでの道のりが長くなり、ページ数も増えてしまいます。 多くの人に知ってもらいたいが、一体、どのレベルの知識まで仮定すべきか? ということに結構な試行錯誤時間を費やしました。 そして、ようやく、大学初年次で学ぶ1変数関数の微分積分と、 確率統計の確率分布の知識を前提とすることに落ち着きました。
 その基本方針を確定してからは、べき分布本来の解説に集中することができました。 ある程度の内容を取りまとめて、 教科書作成で関わりのあった森北出版に出版の可否を問い合せたところ、 いろいろ検討いただき、章立てのアドバイスも受けながら、 何とか完成にこぎつけたものです。 拙サイトの「べき分布:リンク集」では、 べき分布やべき乗則に関する多様なサイトを登録していますが、 そこで触れられている主要な内容は 一通り取り上げることができたのではないかと思っています。
 本書が、「べき分布」と「べき乗則」の理解に資することができれば幸いです。
2025.10.24 [重複受信]
メールソフトは、Thnderbirdを使用しているのですが、 ちょっと前から受信済みのメールを何度も受信するようになりました。 その都度ゴミ箱に入れていましたが、何度も続くので調べてみました。
ChatGPTに聞いてみると、原因と思われる幾つかの候補があげられ、 その中で「既に受信したメールかどうかを判断する記録ファイル(popstate.dat) が壊れているのではないか?」というものがありました。 対応法としては、次の操作が示されました。

  1. Thunderbirdを終了する。
  2. プロファイルフォルダー「%APPDATA%Thunderbird\Profiles」 に移動する。
  3. 「popstate.dat」を削除する。
  4. Thunderbirdを再起動して、再受信する。

ただ、該当フォルダーに移動しても、さらに幾つかのフォルダーがあるので、 「popstate.dat」がどのフォルダーにあるのかよく分かりません。 何となくの感覚で、「Mail」フォルダーをみると、 利用しているプロバイダーのメールサーバーの名称を冠したフォルダーがありました。 そのフォルダーを開くと「popstate.dat」がありました。
そこで、指示通りに削除してThunderbirdを再起動して再受信すると、 何と、サーバーに残っている全メールが受信されました! (ChatGPTは、このことも指摘済みでした) サーバーに全メールを保存するような設定にしておいた場合は 悲惨なことになりますが、幸いにも「1ヶ月」に限定していました。 現役の身ではないので、メールの数はそれほど多くはありません。 根気強く受信済みのメールを削除しました。 その後に「再受信」すると、同じメールを受信することはなくなりました。 「popstate.dat」は、削除しても再起動すると自動作成されるようになっているようです。

これで問題は解決したように見えるのですが、「隠しフォルダーであるAPPDATAの ファイルが破損した!」ことをどのように受け止めるべきなのでしょうか? 以前に、SSDが破損してPCが起動できず 大変な目にあったことがあります。重複受信したPCは、SSDを交換した同じPCです。 交換してすでに5年目なので、 これは再度のSSDクラッシュの前兆かもしれないと思うと、 ちょっと怖いところがありますが、 「popstate.dat」が壊れるのは「POP3利用の場合、 Thunderbirdでは昔からよくあるトラブルだ」ということなので、 ちょっと安心しておくことにします。

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2025.09.29 [曲線回帰]
グラフ描画ソフト「gnuplot」は,文字通りに「グラフ描画」のために 利用してきましたが,最近,曲線回帰の機能もあることを知りました. コマンド「fit」を利用すると, 与えられた離散データを, あらかじめ定義した関数 $\small f(x)$ で曲線回帰することができます. パラメータは12個まで利用でき,非線形最小自乗法(NLIS)により曲線の 当てはめが行われます.2変数関数にも対応しています.

この機能に気づいたのは,両対数グラフで描画して直線状になるときに, その回帰直線も描画したい と思ったのが発端でした. gnuplotで直線回帰できないか?と思って検索したら「fit」に出会いました. ただ,対数値にした場合の直線回帰です.対数の値は別な列に追加しなければ ならないのか?とも思いましたが,そんなことをする必要はありませんでした. 使用する列番号を「using」を利用して指定するとき,たとえば, 1列目を独立変数,2列目を従属変数とするとき,2列目の値を対数値として 引き渡すには「using $\small 1:(\log10(\$2))$ 」とするだけでした. そうすると,同じノリで,他のデータ加工も可能になります. 複数列の計算結果を利用することもできるようです.

さらに,「stats」を利用すると与えられたデータファイルに関する 統計情報を出力させることができ, その出力結果は変数名付で保存されるので, それを利用した統計計算も可能です. 区間 $\small [0,1]$ の疑似乱数を発生させることもできるので, 簡単な統計分析にも利用できるように思われました. これまで,マニュアルをしっかり見ないまま, Web検索だけで利用法を理解していました. マニュアルは, やはり,最初の段階でしっかり読んで, 機能の全貌を把握した上で利用すべきだったと思いました.

2025.09.26 [料理のレシピ情報]
リンク集として「料理のレシピ情報」も作成していましたが、 メニューに追加するのもどうかと思って、 「いろいろなリンク集」の「その他」の箇所の最後に置いていましたが、 結構な分量になってきたので、メニューにも追加することにしました。 数学絡みのサイトのメニューには若干の違和感がありますが、 よろしければご利用下さい。
2025.09.23 [感想メール]
先日、本サイトを閲覧いただいた方から「感想メール」が届きました。 どうやら、20年以上前の岩手大学の卒業生で、非常勤で担当した科目の受講生でした。 この雑感日誌をみて、本サイトに対する反応がほとんどないようだということから、 「少しでも活動の励みになれば」ということでメールをくれたようです。 確かに、このようなメールをいただくと「非常にうれしい」ものがあります。 これまでに個人的な感想メールをくれた方は、この方を含めて数名程度にしか 過ぎません。一人は、すでに10年以上も前のことですが、 たしか土地家屋調査士の方で、TI-Nspireのマニュアルが、 メーカー提供のマニュアルと比べて「100倍以上も分かりやすい」というような 感想でした。 いろいろなリンク集を作成していることもあり、 「学習総合リンク集」や「悩みごとリンク集」への掲載依頼もときどきあります。 追加するときもありますが、お断りする場合もあります。

いずれ、閲覧いただいた何らかの感想は、お知らせいただけると大変ありがたいです。 特に、数学絡みやTeXに関係する箇所では、大きな誤認をしている可能性もあります。 お気づきの点がありましたら、遠慮なくお知らせください。

2025.09.01 [メールの添付ファイル]
メールソフトはThunderbirdを利用しているのですが、 ちょっと前から、Bootcamp利用のPCの方で添付ファイルを保存できなくなりました。 「場所を指定して保存」としても、指定場所にファイルが表示されません。 仕方ないので、Parallels利用のWindowsで保存したファイルを移す形でしのいで いましたが、対処療法にしかすぎないので、原因を調べてみました。

調べるといってもChatGPTに聞くしかないので、症状を伝えて対応法を問い合せると、 何度かのやりとりの結果、次のようなことだったようです。

  1. 症状としては、保存先を指定して「保存」をクリックすると、 保存画面が一瞬「チラッ!」としますが、ファイルは表示されません。 Explorerでみると、「最近使用したファイル」の箇所に保存したいファイル名と 保存先が表示されますが、ファイルサイズは「0」で表示されます。
  2. これは、Thunderbirdの保存先のパスに関する不整合により生じる現象のようであり、古い環境(Bootcamp)で発生しやすいようです。 つまり、Thunderbirdが保存処理を行おうとしても、Mojave時代(2018)のBootcampの I/Oの互換性の問題でうまく処理できずに「0」バイトで出力するものの、 それが自動消去される、ということのようです。
  3. 確かに、この症状が現れるPCは、macOSが「Mojave」という古いOSでの Bootcampです。これを使用し続けているのは、Bootcampとしての安定性のためです。 次の「Bigsur」のBootcampでは、いきなりブルースクリーンが現れたりして、 精神安定上、使用に耐えませんでした。
  4. 要するに、Windows側のドライバー類がMojave時代の古い時代のまま Thunderbirdだけ最新のものにアップデートしても、 ファイルの入出力に関する互換性が担保されなくなるための現象のようです。 つまり、Mojave時代のBootcampが呼び出すファイルの入出力アプリと、 最新のThunderbirdが呼び出す入出力アプリマッチしないための現象のようです。
  5. ただ、この現象が生じても、添付ファイルを「ダブルクリック」すると、 ファイルに対応したファイルは開くので、そこから保存すれば大丈夫でした。 また、保存先の指定も、「ダブルクリック」したときに表示される画面から 行うと大丈夫でした。

Parallelsにすれば大丈夫と思いますが、Parallels使用は1台限定です。 他の対応法としては、Thunderbirdのバージョンを古いもの(115ESR)に戻す方法も あるようですが、セキュリティ上は問題があります。
ということで、しばらくは、「ダブルクリック」でしのごうと思います。


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2025.08.31 [PC時間のズレ][NVRAMのリセット]
使用しているPCの1台は、2020製の最後のインテルCPUを組み込んだMacBook Airです。 ちょっと前から、なぜかスリープ復帰後のPC時間が、 現在時刻ではなくスリープ直前の時間から動き始めるようになりました。 Windows側で時間を直しても、 しばらくするとMac側のずれた時間に同期させられてしまいます。 仕方ないので、Mac側で一般設定の「日付と時刻」で「時刻を自動的に設定」 の箇所を、一旦オフにしてからオンに切り替えることで対応していました。 しかし、その操作を毎回行うのは面倒です。

そこで、ChatGPTに相談してみました。 いろいろとやりとりした結果をまとめると、 次のようなことでした。

  1. これは、Parallels+Windows仮想マシンでよく起こる「時刻同期のねじれ」問題である。
  2. macOSの時刻サーバー(time.apple.com)は安定性に欠けることがあるので、 NICT(ntp.nict.jp)に変更した方がよい。
  3. 長時間スリープが多い場合は、スリープ復帰時の再同期が遅れることがある。 そのときは、「時刻を自動的に設定」をオフ→オンとするとよい。
    ターミナルで手動同期させるには「sudo sntp -sS ntp.nict.jp」を実行する。
  4. IntelMacの場合は、NVRAMとSMCのリセットが有効である。
    • NVRAMのリセットは、「電源を完全に落とす→電源を入れてCommand+Option+P+R」を 押しっぱなしで20秒。起動音が2回鳴るかAppleロゴが2回表示される。 その後に、手を離して起動する。
    • SMCのリセットは、「電源を完全におとす→Shift+Control+Option+電源」を 10秒押し、その後に離して数秒後に電源ボタンを押して起動する。
  5. スリープ復帰時に、自動的に時刻を再同期させるようにすることもできる。

以上のことから、NVRAMとSMCのリセットを行ったところ、正常になりました。 原因を探ると、2014製のMacBook Airでは、 これらのリセットを何度かやってきましたが、 IntelMacでは購入以来一度も行ったことがありませんでした。 そのために、macOS側の時刻同期サービス(timed)がくるってしまったためと 思われます。また、スリープ時間がかなり長かったことの影響もあるかと思われます。 いずれ、何か調子が悪いな〜と思ったら、2014製と同様に、 NVRAMとSMCのリセットを行ってみるのがよいようです。
2025.08.24 [Pandoc]
最近、TeXの文書をWordの文書に変換してくれる「Pandoc」という 変換ソフトのことを知りました。 どうやら、TeXの文書がそのままWord文書になるわけではないようですが、 数式や表を含んでいても、ある程度は許容できる範囲で Wordの文書に変換できるようです。 さらには、Wordだけではなく、多彩の形式の文書変換が可能なようであり、 LaTeX、BibTeX、Markdown、HTML、Docx、PDF、csv等の多彩なファイルを 入出力に指定でき、URLを指定すればWebの内容を指定したファイルに 出力することもできるようです。 いろいろなファイルへの変換が必要なときのために、 「Pandoc」という変換ソフトの存在は、 知っておいて損はないような気がしました。
2025.08.23 [ResearchGate][ロマンス詐欺]
べき分布関連の論文検索すると、Web上で内容を無料閲覧できる場合もありますが、 有料でファイルをダウンロードしなければならない場合もあります。 有料ダウンロードはやったことがありませんが、 「ResearchGate」 というサイトを通すと、無料でダウンロードできたり、 著者にファイル提供を要望したりできるようです。 そこで、海外研究者でも関心をひきそうなグラフ電卓と工学との関わりに関する 論文をいくつか登録することでResearchGateに加入して、 いろいろ論文検索していました。

登録してから数年は経つでしょうか。 ときどき、ResearchGateから各種のアナウンスが届いたりする程度でしたが、 先日、「あなたの数学教育に関する論文に興味をもったので、 直接コンタクトをとって、いろいろと学びたいと思う」 というような内容の英文メールがきました。 送り主は、国立台湾大学の若い女性研究者でした。 このようなメールが届いたのは始めてでした。 返信しようと思いましたが、英文メールは得意ではないので、 ChatGPTにも相談しながら、とりあえずは軽い内容で作成して ResearchGateを経由して返信しました。 そうしたら、数時間後に返信がきましたが、 「あなたから将来にわたってもっと学びたいが、ここは適切な場所ではないので、 LINEでのコンタクトを希望する」旨の返信がきて、LINEのアドレスが記載されていました。さらに、その後で、「こんどはLINEでお会いしましょう!」 という催促メッセージが届きました。

これは、「世に言うところの詐欺メールか!」と思い、 LINEのアドレスはクリックしませんでした。 ResearcGateでの本人のプロフィール欄には写真も登録されていて、 若い美人系の方だったので、 これは、いわゆるロマンス詐欺に誘導しようとしているのだろうと思いました。 この件への対応法をChatGPTに問い合せると、 ブロックして無視するかResearchGate事務局に報告するかという選択肢だったので、 メール本文を添えて報告しました。 1日程度の間をおいてResearchGateから返信があり、 対応を協議して適切な対応をとるが、どのような対応をしたかは開示できないので 了承されたい、というような内容でした。 あらためて本人のプロフィール欄をみると 「アカウント・クローズド」になっていました。
おそらくは、あまり閲覧されていないような人を対象にして、 「あなたの研究に関心をもった」というようなメールを発していたのではないかと 予想されます。ある程度のやりとりの後でのLINE誘導ではなく、 速攻でのLINE誘導でした。 日本だけの問題ではないと感じられた出来事でした。
2025.07.28 [パーコレーション]
昨年度の日数教の大会で「パーコレーション」について 紹介しましたが、せっかくなので、もう少しまとめて 日本数学教育学会高専大学部会誌に投稿しました。 諸事情で発行がかなり遅れましたが、先月、第31号が発行されました。 投稿時の原稿は下記です。パーコレーションと相転移の概要を紹介した後で、 具体的に1次元とベーテ格子の場合を紹介しました。 確率に関する総合教材として有益な内容になっているのではないかと 思います。
それから、福井高専で開催された「第25回グラフ電卓研究会」でも パーコレーションについて紹介してきました。 学習院大学の田崎先生が、 三角格子状のパーコレーションの共形不変性を証明して フィールズ賞を受賞したスミルノフの論文を、 高校生でもわかるようにかみ砕いて解説した数理科学の記事がある のですが、その記事の概要を紹介してきました。 出だしは高校生でも理解可能ですが、後半は必ずしもそうではなく、 私自身の理解も怪しい部分がありますが、 三角格子上のパーコレーションの臨界点での状況が、 正則関数で変換しても変わらない!というとんでもない内容を扱っています。

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■令和6年度
2024.11.21 [マウスカーソル]
Parallels Desktopを利用してWindows11を利用しています。 これまで特に問題もなく利用できていましたが、 数ヶ月位前から、スリープから復帰後にWindows上のマウスカーソルが 消失する現象が頻繁に生じてきました。 再起動すると大丈夫ですが、編集中のファイルは消えてしまいます。 また、何度かスリープを繰り返すと、また同じ現象が生じてしまいます。 ParallelsなのでWindows画面とMac画面を切り替えることもできるのですが、 Mac側では問題はありません。Windows画面に移るとカーソルが消えてしまうのです!
 この現象は、私だけではないようであり、 Web検索するといろいろな方が対応法を書いています。 いろいろやってみましたが、結果的にはどれも本質改善にはなりませんでした。 おそらくは、Parallels Desktopをバージョンアップ後からの症状のような 気がするので、いったん削除して再インストールするのがよいのかもしれません。 ただ、それもちょっと億劫です・・・。
 Parallelsの「処理」から「リセット」を選択するとよいようですが、 リセットなので要するに再起動になってしまいます。 先日、「リセット」ではなく「サスペンド」を選択して、 その後ですぐに復帰(リジューム)させたらカーソルが復帰しました。 ファイルもそのまま残っています。 しばらくは、この方法でしのごうかと思っています。
 下記は、参照したサイトです。
  • Parallels Desktopでマウスが動かない!
    いったんセーフモードで起動して、また元に戻せばきちんと動き始めた、 と書かれています。 確かに、元に戻して再起動した直後はきちんと動いていますが、 その後のスリープから復帰すると、同じ症状でした。
  • マウスとキーボードの設定:Parallels
    Parallelsのメニューで、[処理][構成][キーボードとマウス]の箇所で、 マウスやキーボードを「ゲームに最適化しない」としておけばよい、 とありますが、症状の改善は見られませんでした。
  • MacでParallelsDesktopを起動した状態で・・・
    Yahoo!の知恵袋での質問と回答によれば、 Parallels Toolsを入れ直すとよい、と書かれています。 [処理]から 、Parallels自体を再インストールすると解決した、 と書かれています。やってみて良さそうに思いましたが、 何度かスリープを繰り返したら同じ症状に戻りました。
2024.09.09 [ggplot2]
統計ソフト「R」のライブラリーに「ggplot」というものがあり、 それを利用するとグラフ画面を詳細に修飾できることは知っていました。 デフォルトの利用でもそれなりのグラフが表示できるのですが、 対数グラフとしたときの目盛りの表示が気になっていました。 \(\small 10^n\) の形で表示して欲しいところですが、 「1e+n」のような形で表示されてしまいます。 また、細かい目盛りは表示されません。 この部分を自前で行う奥村先生のスクリプトもありますが、 かなり長い内容でうまく修正できませんでした。

そこで、「ggplot2」を利用してみることにしましたが、 これはかなり膨大なライブラリーです。 Web検索で表示されるのは特定の機能の使い方に関するもので、 こちらの希望するグラフを得るための内容には、 なかなか行き当たることができませんでした。 しかし、幾つかのサイトを閲覧して結構な試行錯誤時間を費やすことにより、 やっと希望する画面を出力させることができました。 この試行錯誤の内容は、せっかくなので 「Rに関する備忘録」の「応用操作」の箇所に、 「ggplot2の使い方」として追加しました。

2024.08.10 [ATOK]
PCの日本語入力は、 長年ジャストシステムの「ATOK」を利用しています。 Windows11にしてから、何らかの理由で、 ATOK入力がいきなりIME入力に切り替わり、 タスクバーからATOKのマークが消えるようになりました。 Web検索すると下記の対応法が表示され、 最初の記事の通りにやったら復活しました。
2024.08.03 [パーコレーション]
相転移とスケーリング則についてまとめましたが、 この関係式は「ただ事」ではない関係式と思われるので、 その紹介も兼ねて日本数学教育学会の高専・大学部会で発表してきました。 数年ぶりの対面開催で、恒例の懇親会も復活しました。 ただし、大阪での開催なので、最低気温29度、 最高気温38度という中での開催でした。 大部分は室内なので問題ないですが、 外に出るとちょっと歩いただけで汗が噴き出てきます。 二日目は昼食を取りに外に出なければなりませんでしたが、 会場(大手前高校)の隣が大阪府庁でした。 歴史のありそうな建物で、入館証の交付申請する必要がありましたが、 そこの食堂を利用できて助かりました。 下記は当日の発表資料です.
2024.07.24 [Xの黒背景]
Windows11にアップグレードすると、何故か、 ParallelsのWindows11のX(旧ツイッター)の背景が黒に なります。Bootcampの方のWindows11では、 背景は以前のような白でした。 Web検索してみると、どうやら、 デフォルトで背景が「黒」になるように変更されたようです。 したがって、以前の「白」の背景に戻すには、 自分で変更する必要があります。 変更方法は、 「もっと見る」>「設定とプライバシー」>「アクセシビリティ」>「表示」 の箇所で、「デフォルト(白)」を選択すれば良いようです。 デフォルトが白のままなのに、なんで黒? Bootcampの方は変わらないのに???

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2024.07.24 [Shipping Tool]
画像の一部切り出しは、以前はフリーソフトの WinShotを利用していましたが、 同様の機能にWindows10のツールとして「Shipping Tool」が あることを知り、使ってみると極めて簡便でした。 スタートボタンに「ピン留め」して利用してきましたが、 これだと2段階操作になります。 WinFDの外部コマンドとして 登録しておけば一発で起動できると思い、 Shipping Toolの起動ファイルの置き場を探してみましたが、 通常のWindowsフォルダーにはありませんでした。 Web検索すると、隠しフォルダーに隠されていました。 Windowsの隠しフォルダーに「\Users\(中略)\AppData」 があることは知っていましたが、 「\Program Files\WindowsApps」というのもあることを、 初めて知りました。 外部コマンドに「ms-screensketch:」を登録したら、 一発でShipping Toolが起動しました。 「ms-screenclip:」とすると、 いきなり切り取りモードで起動します。 ただし、保存場所を指定することはできず、 クリップボードに自動保存されるようです。
2024.07.18 [Thunderbird]
使用しているメールソフト「手裏剣」は2022年でサポート中止になっているので 新たなメールソフトを検討していましたが、 以前に利用していたこともある「Thunderbird」(Ver. 128.0esr) にすることにしました。 アドレス帳はCSV形式にしてインポートできましたが、 メールの移行まではできませんでした。これまでの経験から、 過去メールが必要になることはほとんど無かったので、 特に問題はないだろうと思っています。 手裏剣のメールフォルダーはそのまま残るので、 そこを検索すれば済みます。困ったのは、 メールの種別ごとに作成したローカルフォルダーの並べ替えができないことでした。 アドオン「Manually sort folders」を追加する手もあるようですが、 インストールした「128.0esr」とは互換性がないようです。ただ、 フォルダー名の先頭に01〜09などを追加すれば番号順に並ぶようです。 なお、「128.0esr」は、 それ以前の「115esr」からのアップグレードではないと書かれていました。
2024.07.12 [Windows11]
現在使用しているのはWindow10ですが、 このOSは2025年10月14日をもってサポート終了となるようです。 そこで、Windows11にアップグレードしようと思いました。 これは、無料でできるようですが、何しろOSの入れ換えなので、 それなりの覚悟をもって行う必要があります。

Windows11ではセキュリティがかなり強化され、 システム要件がかなりきつくなっています。 Windows11をインストールできるかどうかは、 「PC正常性チェック」を行うと調べることができます。 チェックを行ってみると、 2台あるMacBookは、いずれも「システム要件を満たしていません」 と表示されました。1台は2014年のものなので分かりますが、 2020年に購入したものまで「満たしていない」というのは ちょっと納得がいきませんでした。 要件の詳細を見ていくと、 「TPM2.0」が組み込まれている必要があるようなのですが、 どうやらMacPCでは、最新機種であってもそれは組み込まれていないようなのです! TPMは、Trusted Platform Module の略語で、 暗号化やいろいろな認証のために必要となるようです。
(注) 下記では、 アップ時(07.12)の内容を若干修正しました(07.13)。

■Parallels Desktopの場合
これではWindows11にはできないのか?というと、必ずしもそうではありませんでした。 Parallels Desktopには仮想的にTPM2.0を組み込む機能があるので、 それを利用するとWindows11にアップグレードできるようです。 下記のサイトに書かれているとおりにしたら、簡単にアップグレードできました。 基本的な操作は次の通りです。

  1. Windows10をシャットダウンして、 Parallelsのハードウェアに仮想的にTPMチップを追加する。
  2. Windows10を起動して、 「Windows11インストールアシスタント」をダウンロードして実行する。

以上の2つの操作を行うと、 Windows11のファイルのダウンロードが行われ、 その後は時間がかかるインストール作業に入り、 最後は再起動になって、これまた時間のかかる更新プログラムの構成が行われます。 私の環境では、朝に実行開始のEnterを押して放置して、 更新終了を確認できたのは夕方の16時を過ぎていました。 ダウンロードやインストールが行われている間は、 Windows10上の作業を行っていてもかまわないようですが、 再起動になると黙って見ているか放置するしかありません。 Parallelsで時間がかかるのは、 仮想空間の中でのアップグレードだったからなのだろうと思われます。

■BootCampの場合
「正常性チェック」で「システム要件を満たしいません」と 表示されるPCでも、Windows11にアップグレードできるようです。 MacBook Air early 2014は、TPM機能が備わっていない他に、 CPU(intel Core(TM)i7-4650U 1.70GHz)が対応外と表示されるのですが、 これらのシステム要件のチェックをバイパスしてインストールする コマンドがあるようです。 操作手順は次の通りです。

  1. Windows11のISOファイルをダウンロードする。
  2. Explorerで展開すると、新規のドライブが作成されて展開される。
  3. そのドライブで「setup.exe /product server」を実行する。

これだけの操作で、アップグレードが始まります。 Pararellsではやたらと時間がかかったので、 2014年PCでは一晩はかかるだろうと思い、 21時頃にコマンドを打ち込んで放置しました。 寝る前に確認したら、22時30分頃にはすでに 「更新プログラムの構成中」の最終段階になっていて、 開始して2時間もかからないうちにアップグレードが終了してしまいました! ISOファイルが展開されたドライブは消えていました。

ということで、取り組む前はちょっと緊張でしたが、 やってみたら意外と簡単に2台ともアップグレードすることができました。 秀丸、WinFD、TeXはいずれも問題無く普通に動作しています。 BootCampの場合は、 システム要件のチェックをパスしたことにより、 どのような影響があるのかは分かりませんが、 このコマンドが見いだされてすでに数年は経っていて、 Web上では特に問題があるようなことは書かれていないので、 おそらくは大丈夫なのだろうと思われます。 そもそも、Microsoft自体がこれらのチェックをバイパスする方法を 公開しているようです。
なお、WindowsPCでは、出荷時にはTPMが無効になっている場合があるようです。 その場合は、それを「有効」にすれば良いようですが、 かなりハードに強くないと簡単には操作できないかもしれません。


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2024.06.19 [相転移]
福井高専主催の第24回グラフ電卓研究会に参加して、 「べき乗則・相転移・浸透現象」について発表(紹介)してきました。 「べき分布」の重要性に遅まきながら気づいたのは数年前ですが、 そのことが数学教員にあまり認識されていないように思われたので、 自分なりにまとめたものをいろいろと発表してきました (参照)。 「べき乗則」は確率分布ではなく、 2変量の間の関係がべき関数 \( \small y=kx^a\) で表わされる場合をいいます。 そのような関数で表わされる現象は、至るところで目にすることができます。 簡単な場合では反比例があります。ジップの法則も反比例の関係です。また、 ニュートンの万有引力の法則など、逆2乗に比例する場合もべき乗則の関係です。 特に、確率密度関数がべき関数で表わされるのがべき分布です。

その流れで調べていくと、「相転移」に突き当たります。 相転移は、ある箇所でその物質の性質が劇的に変ってしまう現象です。 相転移には不連続相転移と連続相転移の2種類あるといわれ、 水が氷になったり気体になったりするのは不連続相転移です。 連続相転移としては、たとえば磁石があります。 磁石を熱するとある温度で磁力を失います。 形は変化しなくても、中の性質が大きく変ってしまいます。 超伝導や超流動も、 温度を絶対温度に近い温度にまで下げていくと生じる連続相転移です。 連続相転移する物質は、他にも数え切れないくらいあるようです。 そして、そのような連続相転移の転移点の近傍では、 いろいろな量が転移点との距離に関してべき乗則で変化し、 発散するなどの特異な変化(臨界現象)を示します。 しかも、連続相転移するどの物質で調べても、 転移点の近傍ではべき乗則にしたがい 発散などの特異な変化をすることは同じであるようなのです。 たとえば、磁石(磁性体)の場合でいうと、転移点の温度を \(\small T_c\) として \( \small t=(T-T_c)/T_c\) とすると、 比熱 \(\small C\) と自発磁化 \(\small m\) は \( \small |t|\) のべき乗と比例関係にあり、 \(\small C\propto |t|^{-\alpha}\) \(\small (T>T_c)\)、 \(\small C\propto |t|^{-\alpha'}\) \(\small (T<T_c)\)、 \(\small m\propto |t|^{\beta}\) \(\small (T<T_c)\) が成り立ち、\(\small \alpha=\alpha'\) が予想されています。 下図は、これらのグラフ(模式図)です。

同様の比例関係が、磁石に関する他の量、 磁化率\(\small \chi\)、相関距離\(\small \xi\)、 相関関数\(\small G(r)\) などでも成り立ちます。 さらに、このような特異な変化を示すのは磁石の場合には限りません。 他の連続相転移する物質でも、比熱や自発磁化などに対応する量を考えると、 その転移点の近傍では同じような変化を示し、 その変化はやはりべき乗則で表わされるようなのです。

いろいろな量の変化は様々な関数で表わされますが、 相転移の転移点の近傍の変化は、 何故か、ことごとくべき関数で表わされるのです。 しかも、そのときの \(\small \alpha, \beta\) などのべき指数は、 同じような値をとる幾つかのクラスに分類できるようなのです。 臨界指数が同じような値を取るクラスはユニバーサルクラスと呼ばれています。 相転移という大きな変化を示す箇所の近傍の変化が 同じべき指数で表わされるということは、 そのクラスに属する物質は異なっても、 相転移が引き起こされる仕組みは同じであることが示唆されます。 たとえば、適当な温度で圧力を上げていくと液体と気体の間で相転移が生じますが、 この相転移も磁性体の相転移と同じユニバーサルクラス(イジングモデル) に属するようです。 また、相転移の数学モデルとされる「パーコレーション」は、 別なユニバーサルクラスであるようです。

以上のことだけでも十分に驚きなのですが、 さらに深い仕組みが存在します。 相転移の転移点の近傍では、いろいろな量がべき乗則にしたがいます。 そのべき指数は臨界指数と呼ばれています。 異なるユニバーサルクラスでは臨界指数も異なりますが、 何と!、どのユニバーサルクラスでも、 臨界指数はある一定の関係式を満たしているようなのです。 たとえば、臨界指数をギリシア文字で表わすとき、 次のような関係式が成り立つようなのです。

\(\small 2-\alpha=\beta(\delta+1)=\gamma+2\beta\)

他にも多数の関係式が知られています。このような関係式は スケーリング則と呼ばれています。 つまり、まとめると、次のようになっているようです。

  1. 2変量の関係がべき関数で表わされるとき、 「べき乗則」が成り立つという。 べき乗則で表わされる現象は、比例関係、逆2乗の関係、べき分布など多数に及ぶ。
  2. 物質の性質が劇的に変化する「相転移」の転移点の近傍では、 いろいろな量がべき乗則にしたがって変化し、発散などの特異な変化をする。 相転移する物質は多数あるが、どの相転移でも、転移点の近傍では いろいろな量がべき乗則にしたがって変化している。
  3. そのときのべき指数(臨界指数)を調べると、同じような値をとるクラスに 分類することができる。そのクラスはユニバーサルクラスと呼ばれており、 同じクラスに属する物質の相転移は同じ仕組みで起きていると考えられる。 相転移の数学モデルとされる「パーコレーション」も、ユニバーサルクラスの 1つである。
  4. どのユニバーサルクラスでも、臨界指数は \(\small 2-\alpha=\gamma+2\beta\) などの一定の関係式を満たしている。 スケーリング則という。

劇的に変化する連続相転移の転移点の近傍では、 どのような物質の相転移でも臨界指数の間に一定の関係式が成り立つというのは、 ただ事ではありません。その関係式は、 個々の物質の性質には依存しない性質です。 どのユニバーサルクラスでも同じ関係式が成り立つことから、 特定のユニバーサルクラスで臨界指数の間の関係を考察すれば、 そこでの結果は他のユニバーサルクラスにも転用可能と思われます。 特定のクラスとして、磁性体のモデルであるイジングモデルや 確率論のパーコレーションでは、数学を用いた理論的な考察が進められています。 特に、パーコレーションの研究では、2006年、2010年、2022年には フィールズ賞が与えられており、この分野の研究の重要性が分かります。 ただし、物理・数学のいずれの方面から研究するにおいても、 それぞれの分野のかなり深い専門知識が必要であり、 簡単に手を出せる内容ではありません。そのこともあり、 この相転移・パーコレーションの問題は、 その分野にいない方には重要性があまり認識されていないのではないかと 思われます。 そのようなことも、今回の研究会で発表(紹介)しようと思った理由です。
(注) 以上のことは、関連するWebサイトや文献の「触り」の部分だけを 「眺めて」得られた認識です。chatGPTのお世話にもなりました。 私自身は、いずれの専門家でもありません。 誤りや認識違いがあるときは、ご指摘いただけると幸いです。
2024.06.09 [手裏剣]
メールソフトは、ジャストシステムの「手裏剣」を使っているのですが、 2台あるPCのうちの一方で、あるときから上段に表示されていた メニューが表示されなくなりました。上段には、 「メール、編集、表示、ToDoバンク、フォルダ、仕分け、設定、ツール、ヘルプ」 の項目があります。さしあたって、 送信・返信・受信・ゴミ箱等には支障がないので放置していましたが、 改めて調べてみると、[Alt]キーを押すだけで復活しました。 しかし、[Alt]を押すと上段メニューが表示されますが、 別なキーを押すとまた消えてしまいます。 [Alt]を押して表示されるメニューで、 [表示]の箇所の「メニューバー表示」が、 なぜか「OFF」になっていたためのようです。 そこにチェックを入れたら表示されるようになりました。 それらをWeb検索している中で、なんと、 「手裏剣」はすでに2018年に開発が終了して、 2022年には販売も終了していることが分かりました! これはちょっと問題です。セキュリティのことを考えると、 メールソフトは変更しなければならないようです・・・。
2024.06.04 [BootCamp]
以前に、 使用しているMacBook AirのSSDがクラッシュして 大変にことになってしまったことがあります。 Windwosのシステムイメージは保存していたのですが、 BootCamp利用の場合はWindwosのシステムツール利用では、 簡単には復元できないようです。幸いにも、 主要なファイル自体のコピーは保存していたので、 大きな損傷には至りませでした。 その後は、MacBookを買い換えて、WindowsはParallels Desktopを利用し、 バックアップはMac標準のTimeMachineを利用しました。 TimeMachineは 1時間ごとに自動でバックアップをとってくれて、 ディスクが一杯になると古いものから順に削除するらしいのですが、 なぜか、「ディスク容量が足りなくてバックアップできません」という メッセージが出るようになりました。 これは、どうやら、PCのHD容量とほぼ同じ容量の外部ディスクを利用したための ようです。2倍以上の容量のディスクである必要があったようです。 そのうち買い換えようと思って数年が経ってしまいましたが、 やっと先日2倍以上の容量のものを購入してTimeMachineの設定をやり直しました。

そうすると、 それまでバックアップ用としていたディスクが余ることになります。 SSDがクラッシュしたMacBookはSSDを換装 して今でも生きているので、 そちらのバックアップに利用することにします。 そこで、改めてBootCampのバックアップの仕方について調べてみると、 Windowsのシステムツールを利用することなく、 Macの標準機能を利用するだけでバックアップができるようです。 一つは、ターミナルからの「ddコマンド」の利用、 もう一つは「ディスクユーティリティ」の利用です。 そこで、下記の最初のサイトを参照しながら「ddコマンド」を利用してみました。 このコマンドはターミナルからの操作になり、 コマンドを間違えると大変なので緊張しましたが、 外部ディスクのランプが点滅するのでうまく進行したように思います。 数十分後に作業が終わりましたが、 出来上がったファイルの容量はBootCampの使用済みの容量と同じでした。 おそらく、 圧縮されないでそのままバックアップされたのではないかと思われます。 そこで、そのファイルは削除して、 今度はディスクユーティリティを利用してみました。 これは、操作が簡単でした。ディスク自体のイメージファイルの作成が、 約40分で作成され「.dmg」ファイルが出来上がりました。 何かのトラブルのときは、このファイルを展開すればよいのだろうと思います。 何しろ時間がかかるので、この操作を頻繁に行うのも面倒です。 このファイルには、Windowsのシステムや各種アプリの設定等が 保存されたのだろうと思うので、 後は各種の個別ファイルを別にコピーしておけばよいかと思っています。 これらのファイルを利用して、 システム復元というような自体にならないことを祈りたいです。


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2024.05.10 [ログファイル][スクレイピング]
アクセス履歴をみると、 1日でダウンロード数がいきなり100を越えたファイルが あることを書きましたが、その後も同じ事が何度か続きました。いったい、 どこからダウンロードされているのだろうと思ってログファイルを見てみました。 ログファイルには、1つの行に次の6つの情報が書き込まれています。

<1><2><3><4><5><6>

それぞれ、次のような内容です。
  1. アクセス側のIPアドレス
  2. アクセスした日時
  3. アクセスしたファイル名
  4. ステータスコード
  5. アクセスしたHTMLファイル
  6. アクセス側のOSやブラウザーの情報

具体的には、次のような感じで記されています。

  1. 「123.456.78.901」のようなIPアドレス、 あるいは「softbank123456789.bbtec.net」のようなアドレス
  2. 「01/May/2024:01:23:45 +0900」のような日時
  3. 「Get /フォルダー名/ファイル名」
  4. 「200 12345」のような2種類の数値。アクセスできると「200」。 この番号の詳細は「こちら」。 2つ目の数値はファイルのサイズ。
  5. 3番目のファイルが登録されている「HTMLのファイル名」
  6. 「Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64) 等のアクセス側の情報」

アクセスしたHTMLファイルに多数の画像が含まれるときは、 個々の画像ごとに1つの行として書き込まれます。 つまり、たとえばHTMLファイルに20個の画像を登録しているときは、 そのHTMLファイルにアクセスすると、 ほとんど同じ時刻に「3」のファイル名が変えながら、 同じHTMLファイルへのアクセス履歴が20行書き込まれることになります。 画像を含まないときは、「3」にHTMLのファイル名が書き込まれて 「5」はありません。 「6」は、略語でUA(User Agent)と呼ばれる情報です。 特に指定しなければOSやブラウザーなどの情報が書き込まれますが、 アクセス側で特定の文字が記録されるように操作することもできるようです。

ダウンロード数がいきなり増えたファイルは、 「/ronkou/gakugyou_shokumu.pdf」です。 このファイルをログファイルで検索すると、 時刻は1〜2秒ずれながら約50秒かけて100回連続して アクセスしている部分がありました! このような履歴が5月になってから3度ありました。 要するに3回分のアクセスと理解すればよいのだろうと思いますが、 ファイルをダウンロードすれば履歴は1行で済むはずなので、 これは明らかにアクセスのされ方がおかしいです。

サポートに問い合せてみると、 「何らかの自動化されたシステムで情報収集しているのではないか?」 「スクレイピングに近い印象を受ける」とのことでした。 「スクレイピング」という言葉ははじめて聞いたことなので調べてみると、 「Web上の情報から有益な情報だけを抽出する」ことを指すようです。 このファイルに何らかの価値を感じてアクセスしているのかもしれませんが、 アクセスしてきたIPアドレスを調べると、 国内からは数える程しかなく、 大部分は海外(半数以上は中国)からアクセスされています。 中でも、「163data.com.cn」を含むサイトは、 悪質サイトとして昔から有名らしいので、 これはアクセス拒否リストに追加することにしました。 ただ、それだけでは除去できないようですが・・・。

2024.05.03 [https][URI]
高専リンク集」で 先頭の「高専機構」をクリックしたら、なぜか「404」のエラーになりました。 「高専機構」を検索してURLを比較すると、 要するに「http」だったものが「https」に変更になっただけでした。 本サイトは、一昨年「サイト移転」 して「https」になりましたが、その際のサポートからの話では、 「http」としても自動的に「https」に飛ぶように設定できるようです。 「URLの正規化」というようです。 高専機構の「https」への変更は、HPの管理業者か熟達した職員によると思われるので、 おそらくは何らかの意図で設定しなかったのだろうと思われます。
 以上との関連で以前の雑感日誌をみると、URLとすべきところがURIに なっていました。スペルを間違えたか!と思って修正しようと思いましたが、 検索すると「URL」の他に、「URN」や「URI」というものもあるようです。 「URL」はアクセスに必要な住所で「Uniform Resource Locator」の略語ですが、 他にWeb上の名前を指す「Uniform Resource Name」があって、 これが「URN」です。 書籍に割り振られるISBNの番号のようなもののようです。 そして、この2つの総称が「URI」(Uniform Resource Identifier)のようです。 要するに、URLもURNもURIのようです。

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2024.04.23 [生きがいの夜明け]
書評:生きがいの創造」について触れましたが、 この本の元になった論文が「生きがいの夜明けー生まれ変わりに関する科学的研究の発展が人生観に与える影響についてー」です。 以前は、Web上でも見ることができましたが、 あるときから検索できなくなりました。今回のことで改めて検索してみたら、 この論文の内容を転載しているサイトが2箇所見つかりました。 著者の許可を得たものであるのかどうかは分かりませんが、参考までに紹介しておきます。最初の2つのサイトで転載されています。 3つ目では、著者の初期の著書の概要が紹介されています。 4つ目は、著者が開設しているHPです。 現在は大学教員の立場を離れて、カウンセラー等で活躍されています。
2024.04.22 [高専学生の学業意識、生きがいの創造]
先日、本サイトのアクセス履歴をみると、 「 高専学生の学業意識の推移と卒業後の職務適応」の ダウンロード数が1日で一気に100以上も増えていました。 このファイルは、かなり昔の調査結果ですが、 今の高専生に調査してもほとんど同じ結果になるのではないかと 思われたので、図示を多くしてプレゼン形式にまとめ直して、 3月下旬に本サイトに登録したものです。 主に学生相談に関わっている方に個人的に連絡したのですが、 おそらくは、どなたかが、どこかに広めてくれたのだろうと思います。 (注) これは、ぬか喜びでであることが、 後に判明しました![参照]
 「高専学生」に対する調査ですが、この結果(傾向)は、 「高専における技術者養成」という部分を 「他の学校種での教育目標」に変更すれば、 全く同じような傾向になり、 大学の工学部等でも同様ではないかと思われます。 当初は「〜になろう!」と思って、 それに特化した学校に入学しても、 入学後にその目的を保持し得なくなったとき、 落ち込むことなく、 別な進路に積極的な気持ちで変更できるような仕組みになっている のがベストですが、それは実際にはなかなか難しいものがあります。
 以上のことと関連するのかどうか分かりませんが、 在職時に勤務校の「図書館だより」に掲載した 「書評:生きがいの創造」の ダウンロード数も、今までにないくらい増えています。 この書評が、何故今ごろDL数が増えているのかはよく分かりません・・・。
2024.04.01 [最尤推定法]
統計の点推定の方法は、通常は不偏推定量として、 平均が母数と一致するような統計量が利用されています。 それとは別の推定法として、最尤推定法があります。 この言葉は知っていましたが、具体的にどうするのかはスルーしてきました。
 今回、科研費による研究会で発表を求められ、ベキ分布のべき指数の推定方法についてまとめることにしました。単純な方法は、 両対数グラフにして線形回帰するのが簡単ですが、 それを最尤推定法で推定する方法について発表してきました。 最尤推定法によれば、得られたデータが現れる確率が最大になるような母数を求める ことになります。得られた全データを利用して推定することになります。 べき指数のしたがう確率密度関数を考えると、ガンマ関数が自然に現れてきました。 確率分布などではガンマ関数がいきなり天下りに現れてきますが、 べき指数の推定では、 いろいろ計算していくうちにガンマ関数の形が自然に現れてくるので、 教材としても利用できるのではないかと思いました。 なお、発表時間が余ったので、パーコレーションと相転移の関係についてもちょっと紹介しました。
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