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■平成18年度
2006.11.27
一関高専の一般教科では、平成17年度より 「連携授業」なるものを試行しています。 これは、特定のテーマをいろいろな科目で取り上げて、 物事を多面的に捉えることの重要性を認識してもらうことを 意図したものです。取り上げたテーマは「環境」です。 数学では、「数学で考える環境問題」(小寺隆幸著、明治図書) をもとに、 タンチョウの個体数の変化を扱いました。 学生の反応は驚くべきほど好評です。 「このような自然界の現象に 数学が有効であるとは夢にも思わなかった」 という感想に、こちらの方が驚いているところです。
2006.11.19
昨年度以来、何やら多忙で更新する時間がとれません。 とり急ぎ、昨年度以降の発表原稿を 数学教育活用報告に登録しました。

■平成17年度
2005.06.02
昨年行われた、第1回全国グラフ・アートコンテストの結果が 発表された。約八百点の応募作品の中で、本校からは6名が入選した。 入選したのは、昨年の夏期休業課題としての 「グラフ・アート」 [PDF: 80KB]の中から、「八面体」が優秀作品第2位、 「アメリカ大陸の断面図」が優秀作品第3位となった。 また、佳作Bとして、「y=x」「音符」「ORI ON THE」「ハサミ」が選ばれた。 賞状と賞品が送られてきたので、校長室で表彰式を行う予定である。 昨年、青森県五戸高校のSPP招聘講座で実施したクラスからも3名が入選し、 地元の新聞で取り上げられた。
2005.04.05
文字情報だけでは味気ないので、 スタイルシートの勉強もかねながら、 ホームページのレイアウトを大幅に修正した。 IEでは思いどうりの表示が得られたが、 NNでは画面表示の拡大・縮小にあわせて文字も可変になってしまう。 掲示板などで調べると、 これは「ネットスケープの有名な仕様」だということです! 仕方がないので、トップ部分とメニュー部分はCaptureソフト WinShot で切り取り、 画像ファイルとして処理することにした。
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■平成16年度
2005.03.18[Another HTML-lint]
「数ナビの部屋」のHTMLファイルは、エディターのMULEで作成している。 HTMLのリファランスを参考にしながら適当に作成していたが、 その文法チェックをしてくれる Another HTML-lint gateway というサイトがあるので 試しにチェックしてみたら、マイナス百何点という惨憺たる結果であった。 HTMLは、適当に書いても、適当に解釈して、適当に表示してくれる ようである。その「適当さ」に甘えていたことを深く反省し、 何とか「合格点」(70点以上)をもらえるまでにHTMLファイルを修正した。
2005.03.03[自由研究]
この日で、平成16年度の授業も終わりました。 最後なので、数ナビ利用に関するいろいろなアンケートとともに、 3回行った「自由研究」に対する感想も書いてもらいました。 3次関数のグラフ三平方の定理などを題材としたものです。 「難しくて分からなかった」という学生も少なからずいましたが、 「楽しかった」「勉強になった」 「大変だったけど、おもしろかった」という内容が、 全体としてみると多数でした。 授業で何かをやったわけではなく、数ナビを貸与して、 年に3回の課題を出させただけでの感想です。 このような感想を通常の数学の授業で得ることがあるのだろうかと思うと、 この「自由研究」の意義について考えさせられました。 学生の感想は、 こちら [PDF:54KB]です。
2005.01.08
飯高茂先生が主催する数学教育の会、 2005年冬の集会(学習院大学)に参加してきた。 この会による「数学教育研究」第7号が発行され、その中に 3次関数の性質に関する高専1年生の自由研究 [PDF:182KB]が掲載された。
2005.01.05
これまで、本校などの高専で利用されてきた数式処理電卓TI-89は、 この日をもって販売終了となりました。 後継機は TI-89Titanium です。TI-89の機能を引き継ぎながらメモリーが3倍に増え、 パソコンとのリンクケーブルが標準装備のようです。
2004.12.24[三平方の定理]
冬季休業の問題演習の課題と「自由研究」の課題を配布した。 これまでも2種類の課題を提示して提出〆切を同じ日に設定していたが、 学生心理としては、問題を解いただけで安心して、 自由研究は「やっつけ」でやってしまっているように思えたので、 問題演習の〆切は休業明け、自由研究の〆切は1月下旬とした。 課題の内容は、三平方の定理、x^n+aの因数分解、そして y=(x-a)(x-b)(x-c)のグラフについてです。 学生からの指摘事項は、 こちら [PDF: 108KB]。 三平方の定理についての主要な式を、すべて見出されてしまいました。
2004.11.24[3次関数の性質]
秋季の「自由研究」として、3次関数y=x^3+ax^2+bx+c のグラフの 性質と係数a, b, cとの関係について考察する課題を出していたが(提示:10/28)、 その課題が提出されてきました(〆切:11/19)。 内容的には、グラフを表示させさえすれば、 それなりに気づく部分があるはずの内容ですが、 どの学生も自分の発見に「ワクワク」しながら レポートを書いてきたであろうことが推察され、 このような課題の意義について思いを新たにしました。 学生から指摘された事項をまとめたものは こちら (PDF:107KB)です。

なお、この課題自体は、すでに清風高校や他の高専などでも 実践されている課題です。

2004.11.01
SPP招聘講座の講師としての依頼があり、 この日から3週連続で 青森県立五戸高校で数ナビを利用した授業をしてきた。 地元の新聞(デーリー東北新聞社)や 青森県の「教育こうほう」平成17年 1月号の9頁でも概要が紹介された。
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2004.10.07
清風高校では、数式処理可能なグラフ電卓の利用を前提とした 中高一貫の数学教科書を作成中です。著者の 公庄先生 より、 「Calculus V」で一関高専の学生のグラフ・アートの 作品を幾つか掲載したいとの申し出がありました。 作成した学生は全員喜んでいたので、 その申し出はありがたく了解しました。 平成14年度の入学生が 1年のときの作品 の中から、 [2]ブラックバス、[3]心電図、[4]変なおじさん、[5]トヨタ、[6]カメ、 [7]立体、そして[13]ガンダムが掲載されることになります。
2004.09.04
数学教育の会、2004年夏の集会(学習院大学)に参加し、 「3次・4次関数の極値に関する高専1年生の発見 」 (PPT:973KB)について発表してきた。 津山高専の学生も、十進BASIC を利用して、 パスカルの三角形(PDF:99KB)に関してすごい発見をしていることが発表された (津山高専、 松田先生 )。
2004.08.10
T^3Japanの第8回年次大会(東京、筑波大学附属駒場高校)に参加し、 「 3次・4次関数に関する高専1年生の発見 」(PDF:104KB)について発表してきた。

特別講演では、シンガポール国立教育研究所の Dr. Ng Wee Leng氏 により、 「シンガポールの数学教育とテクノロジーの利用」と題する講演(通訳つき) があった。シンガポールでは、数年後は否応なしにテクノロジーを利用せざるを 得ない方向に進みつつある、ということが話されたと思う。 この問題は、国家としての強い意志が無ければ、 なかなか難しいと感じた。

2004.08.04
日本数学教育学会の夏の大会に参加し、 「 数式処理電卓を利用した自由研究 」(PDF:34KB)に関して発表してきた。 今年は鹿児島大学で行われたが、それほど暑くはなかった。
2004.07.21
夏期休業の 課題 (PDF:94KB)を配布した。通常の問題演習の他に、 グラフ・アートの作成と数ナビを利用した自由研究を課した。
2004.07.13
平成16年度の1年生に、数ナビを貸与した。 基礎数学Iの担当なので、 最初は基本的な利用法と展開・因数分解等の代数機能について解説し、 2回目はグラフ機能、そして3回目はグラフ・アートの作成方法に ついて説明した。 使用プリント (PDF:381KB)は昨年までとほぼ同様であるが、 代数機能に関する解説を追加してある。 なお、今年度から主に90分単位の授業時間なので、 以上を90分×3回で説明した。さすがに90分だと、 余裕をもって説明できた。
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■平成15年度
2004.03.25
福井高専が主催する「グラフ電卓研究会」が東海大学代々木校舎で行われ、 そこでの講演を依頼された。 「 数ナビが切り開く思考の自由」(PDF:73KB) と題する発表(発表1時間、質疑30分)をしてきた。 登録したのはレジュメとして用意した資料であるが、 旅行バックに入れ忘れてしまう。 したがって、当日はレジュメ無しで講演してきた。

発表では数式を多用するので、パワーポイントではなく TeXのOHP用のクラスファイルであるslides.clsを利用し、 /dviout/sample/にあるslisamp2.texをもとに作成した。 当初は「prosper」を利用しようとしたが、emathを組み込むと エラーとなりうまくいかなかった。
2004.03.15
論文集「高専教育」第27号に、 グラフ電卓を利用したグラフ・アートと関数教育 (PDF: 100KB) が掲載された。 平成13年度の学生(1年生)に対する実践をもとに、 数ナビを利用してグラフ・アートを作成させることの 関数教育における意義を考察したものです。
2003.09.07
学習院大学で行われた、「数学教育の会、2003年夏の集会」に参加し、 「 関数教育におけるグラフ・アートの効用」(PDF:350KB) を発表してきた。
2003.09.04
「よりよい数学の授業にむけたトータル・アプローチ計画(TAMS計画)」 に関するホームページが公開された。 今後の発展に期待したい。
2003.08.27
日本数学教育学会高専・大学部会論文誌(第10巻、第1号)に、 「 関数教育における数式処理電卓の短期利用とその効果」(PDF:1.8MB) が掲載された。これは、 平成13年度の1年生に1ヶ月貸与したときの実践をまとめたものである。
2003.08.20[音声変換]
平成14年12月に、本校で行われた精密工学会東北支部講演会 で行なった特別講演を デジタル録音していたが、 そのファイルをやっとMP3形式に変換した。 その切り貼りで利用したのは、シェアウェアの ARSCUTARSPLS。 ARSCUTで分割し、ARSPLSで結合。 ただし、これらのソフトは、 音声ファイル(WAV)が圧縮されている場合は対応していない。 その圧縮を解除するために、昔のパソコンのサウンドカードに 附属してたWAVファイルの編集ソフトを利用した。 そして、それを、フリーソフトの SCMPXでMP3に変換した。

手順としては、[デジタル録音]→[音声ファイルをパソコンに転送] →[圧縮を解除]→[ARSCUTでファイル分割]→[ARSPLSでファイル結合] →[SCMPXでReSampling]→[SCMPXでMP3化]という手順でした。

ちなみに、デジタル録音(8bit)のときのファイルサイズは13MB、 その圧縮を解除すると45MB、それを16bitにしてサンプルレート16000に Resamplingすると90MB、そして、それをMP3にコーディングして、 やっと14MBになりました。
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2003.08.08
夏恒例の、T3Japan(大阪大会)と、 日本数学教育学会の高専・大学部会(名古屋)に連続出張。 T3Japanでは、 TeXによる数学教材作法(PDF:379KB)と、 グラフ電卓の短期利用として、 グラフ・アートの作成(PDF:127KB) について発表してきました。

福井大学工学部の川谷亮治先生が、工業高校の先生と協力して、 数ナビTI-92Plusとマイコン(H8,PIC)との接続に成功され、 T3Japanでは、 「Technologyでおもちゃを動かす!?」(PDF:610KB)と題して 発表されました。とりあえずは「おもちゃ」ですが、 身近なマイコンとの接続が可能になったことで、 その応用範囲は無限に広がったと思います。

川谷先生は、工学部でも使用可能なTI-92Plusによる制御ライブラリーを 作成されています。川谷先生の許可を得て、 このHPの「工学教育での活用報告」 にも登録させていただきました。

今夏、特筆すべきことは、石川高専の阿蘇和寿先生が中心となって、 「よりよい数学の授業にむけたトータル・アプローチ計画」 (PDF:28KB)が発足したことです。 Total Approach to better education of Mathematics and Science を略して、TAMSと呼ぶことになりました。 その計画の概要はT3Japanで最初に発表されましたが、 多数の参加者があり皆さんの関心の高さがうかがわれました。 その後、名古屋で行われた日本数学教育学会高専・大学部会の 部会総会でも、大学関係者も多数出席している中で、このTAMSの発足宣言が 行なわれました。 阿蘇先生の発表「TAMS宣言」は、熱のこもった感動的なものでした。
2003.07.18
今年度は、1学年分の数ナビが用意できた。 夏休み直前の2時間でグラフ機能の使い方(PDF:252KB)を説明し、 全員に数ナビTI-89を貸与しました。
2003.04.01
何やかにやと時間だけが過ぎて、ついに平成15年度になりました。 「数ナビの部屋」は、全国から毎日50回前後はアクセスされています。 ありがとうございます。 しかし、何の反応もないというのも恐いところです・・・。 掲示板もありますので、感想などを、 ご自由にお書きいただければ幸いです。 今年度も、どうかよろしくお願いたします。

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■平成14年度
2003.02
数ナビが、ついに4クラス分そろう! 次年度から、やっと自前での長期貸与が可能になった。
2003.01.28
この年度も、数ナビによるグラフ・アートを 冬季休業の課題としました。 現在、取りまとめているところです。 乞う、ご期待。(平成15年2月17日に 公開(PDF:135KB)しました!)
2002.12.07
本校で、精密工学会東北支部の講演会が行われ、 その中で特別講演を依頼された。 「 数学教育・工学教育における数式処理電卓の活用」 と題して講演した。このときの音声をデジタル録音してあるので、 そのうち編集して登録したい。
2002.11.08
清風高校で作成中だった中・高一貫校向け数学教科書が、 東京書籍よりついに出版された。 テクノロジーとしてTI--92Plusの使用を前提とした教科書であり、 従来の学習指導要領にとらわれない、全く新しい数学教育を目指している。 数学界の著名な先生方が巻頭言を書いており、 今後の日本の数学教育の転換点となる教科書となることを祈念する。
(注) この教科書は東京書籍より出版されていたが、 何しろグラフ電卓を前面に出して学校ぐるみで取り組む学校は少ないことから、 その後は東京書籍では取り扱われなくなった。 そこで、公庄先生は、「DLMarket」に登録して1冊数百円でダウンロードできるように し、さらに TI-92Plus から TI-Nspire に対応させて提供されていたが、 その「DLMarket」は外部からの不正アクセスのため閉鎖に追い込まれてしまった。 中高一貫校での TI-Nspire 利用の画期的な数学教科書なので、 非常に惜しく思われる。
★関心を持たれた方は、公庄先生に直接連絡をとってみてください。
2002.09.29
この日を、「数ナビの部屋」の正式公開日とする。 今日は、読売新聞の論点欄に「 『数学教育革命』遅れた日本」(PDF: 12KB) が掲載されて丁度2年目。
2002.09.12-28
「数ナビ」に関するホームページを立ち上げることを決意。 目次だけは、かなり以前にできていた。 残りのページを期末試験中に作ってしまおうと思い、 「やっつけ」で何とか形にできた思う。 芸術的センスのない身としては、 「見栄え」は気にしないで中身を充実させることにしたい。
2002.09.15
学習院大学で行なわれた「数学教育の会」夏の集会 (代表:飯高茂、学習院大学教授)で、 「関数教育における数式処理電卓の短期利用とその効果」について発表した。 当日の発表内容をPDFに変換したものは こちら (PDF: 109KB) です。
2002.08.24〜25
T^3Japan 第6回年会(東京大会、筑波大学附属駒場中学校・高等学校)に 参加した。この大会の内容は こちら にあります。

当日は、6教室に分かれての同時セッション。 CBを利用した公開授業がおもしろかった。 CBLを用いて振り子の周期を測定し、最終的に周期が1秒の振り子を作ろう、 というものだった。中学3年のグループの議論を何気なく聞いていると、 「いちいち実験していては面倒くさい。要するに規則を見つければよいのだ。 そのためには、あと1回実験が必要だ。」というようなことを言っていた。

中学3年の別なグループのある生徒は、 「距離センサーと振り子との距離が時間により どう変化するかをグラフに描きなさい」という問いかけに対して、 「振り子が揺れ戻る箇所では速さが遅くなるから、 グラフは直線にはならないはずだ」という理由から、 ちゃんとしたサインカーブを描いていた。 また、ある生徒は、「振り子の揺れが大きいと センサーで測定できない部分ができるから、 グラフの上下が切れるはずだ」と主張していた。

清風高校の公庄先生の「 韓国のTechnology実践報告」も衝撃的だった。 韓国では、グラフ電卓の本格導入に向けて、 グラフ電卓を扱える教師教育を着々と準備中のようである。 それに対して、日本では・・・。
2002.07.31〜8.02
日本数学教育学会第64回算数・数学教育(兵庫)大会に参加し、 「関数教育における数式処理電卓の短期利用とその効果」について発表した。 その内容は こちら (PDF: 24KB) にあります。 行きは飛行機、帰りは大阪から仙台まで深夜バス。疲れました。
2002.07.13〜14
新宿の工学院大学で行なわれた、 (社)日本工学教育協会第50回年次大会、工学・工業教育講演発表会で、 「数式処理電卓の工学における利用例--実データの収集と解析--」に ついて発表した。その内容は こちら (PDF: 173KB) です。 熱センサーで収集した実際のデータを解析して、 ニュートンの冷却の法則(微分方程式)について考察する内容です。

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■平成13年度
2002.03
数ナビ、さらに1クラス分(45台)の購入が認められた。 これで3クラス分そろうことになる。
2002.03
論文集「高専教育」第25号に、 数式処理電卓の利用による学生の数学に対する意識変化 (PDF: 93KB) が掲載された。 平成12年度の学生について、数ナビ使用で学生の意識が どう変化したかを調査したものです。 数ナビを使用しないクラスと比べて数ナビを使用したクラスでは、 数学に対する不安感が大きく減少している という結果が得られました。
2002.02.22
本校1年生に対して、数式処理電卓を1ヶ月利用した感想を アンケート調査した。使用した調査用紙は こちら (PDF: 143KB)、その集計結果は こちら(PDF: 19KB) です。 単なる答え合わせとしての利用でしたが、非常に好評でした。
2002.02
CBLの使い方の勉強もかねて、初めて教室でCBLの実演を行った。 あらかじめ何度も予習をし、 前日再度確認の実験をしようとしたらCBLが不調で、あせる。 電池を取り替えたらOKだった。 行ったのは、振り子、バネの振動、音の波形など。 学生の反応は極めて良好だった。
2002.01.22
本校1年生全員に、数式処理電卓TI-89を個人貸与した。 不足分は、販売代理店の1ヶ月無償貸与制度を利用し、 2月末まで借りることにした。 ただし、年度末まで残り少ないので探究活動はあきらめ、 関数の総復習をする中で答え合わせとして利用させた。 最初の3時間で必要な使い方を説明し、残りの時間は ひたすら関数の総復習としてのプリント演習を行う。 問題演習の内容は、特に数ナビを必要とするものではない。 学生は、必要に応じて答え合わせで数ナビを利用した。 使用したプリントは こちら (PDF: 404KB) です。
2002.01.20
日本工学教育協会の「工学教育」第48巻第1号に、 「数式処理電卓の応数・応物における利用例案と予想される教育効果」 が掲載された。 昨年7月に東北大学で行われた第49回年次大会で発表した内容をまとめたもので、 数ナビを応数や応物で利用する場合の想定例を紹介し、 工学教育で積極活用した場合に予想される教育効果について論じたものである。
2002.01.12
学習院大学で行われた数学教育の会・冬の集会に参加した。 数ナビ活用研究会の一員である金沢高専の佐伯先生が、 数ナビとCBLを利用した教育実践について発表された。 この集会で配布された「数学教育研究」第4号に、 数式処理電卓を利用した高専における微積分教育 (PDF: 180KB) が掲載された。 これは、昨年、この会で2回にわたり発表した内容をまとめたものである。
2001.09.末日
1年前に読売新聞・論点に掲載された「「数学教育革命」遅れた日本」の その後を報告する意味で、 数学教育革命」遅れを取り戻せ! (PDF: 14KB) と題する原稿をまとめ、 読売新聞に投稿した。 しかし、残念ながら掲載はされなかった。
2001.09.15
学習院大学で行なわれた「数学教育の会」夏の集会 (代表:飯高茂、学習院大学教授)で、「 グラフ電卓を利用した微積分の授業に対する学生の意識調査について 」(PDF: 247KB) と題して、 数ナビ貸与の微積の授業を受けて学生がどのように思ったかを 発表してきました。
2001.08.23〜24
豊橋技術科学大学で行なわれた、 国立高等専門学校協会主催の教育教員研究集会に参加し、「 数式処理電卓の利用による数学に対する学生の意識変化 」 (PDF: 29KB) について発表してきた。 この研究集会は、この年度から高専の先生方の自主応募の発表会になり、 いろいろな学科の先生方の特色ある教育実践が聞けて大変おもしろかった。

そして、石川高専の阿蘇先生の発表「数学の授業改革のトータルアプローチ」 に国立高等専門学校協会会長賞が授与されました。 「数ナビ」を命名した先生が数ナビ関連で受賞したものなので、 非常に意義のある受賞です。
2001.08.18〜19
T^3Japan 第5回年会 (大阪大会、清風高校)に参加した。 仙台から深夜バスで大阪に行ったが、 昨年停車した場所(清風高校のすぐ近く)には止まらないことが分かり、 少しあわててしまった。 ユニバーサル・スタジオ・ジャパンができてから、 停車する場所が変わったようである。 参加者と数ナビを操作しながら、 TI-89を利用した関数のグラフ描画 (PDF: 122KB) と、 数式処理電卓の工学系専門科目における利用例 (PDF: 84KB) について発表してきた。 この会の発表時間は45分か90分です。
2001.08.06〜8.08
日本数学教育学会第63回算数・数学教育(埼玉)大会に参加した。 大会期間中には、グラフ電卓の利用に関する 報告会・研修会が行われた。 高専・大学部会では、 「微積分における数式処理電卓の利用」として、 昨年度の実践結果を発表してきた。当日配布したレジュメは こちら (PDF: 90KB) です。
2001.07.17〜18
東北大学工学部で行なわれた、 (社)日本工学教育協会第49回年次大会に参加し、 工学・工業教育講演発表会で 「数式処理電卓の応数・応物での利用」として、 工学系専門科目での利用例を発表した。 当日配布した資料は こちら (PDF: 205KB) です。

なお、大会初日の開会式で、昨年度「工学教育」に掲載された 論説「数式処理電卓は工学教育に何をもたらすか?」に 日本工学教育協会賞(論文・論説賞)が授与されることが発表され、 表彰された。国内的に大きな反響があった、との説明があった。 このような表彰を受けるのは初めてだったので、うれしかった。 本校の高浪五男校長が推薦してくれたもののようである。
2001.05
日本数学教育学会高専・大学部会論文誌第8巻第1号に、 昨年度の実践をまとめた 数式処理電卓を用いた微積分教育の改善 (PDF: 179KB) が掲載された。
2001.04
新年度がスタートした。今年度は1年の関数を担当。 数ナビは2クラス分あったが、授業担当は4クラス。 特定のクラスにだけ貸与するわけにもいかないので 非常にやりにくい。 2人に1台だと管理責任が曖昧になる。 結局、できるだけ教科書を早目に終えて、 残りの時間で数ナビを貸与することにした。

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■平成12年度
2001.03.23
数ナビが、さらに1クラス分(45台)の購入が認められ、本日到着した。
2001.03.15-21
米国のオハイオ州で行われた T^3 International Conference に参加した。 私費参加を覚悟していたが、 校長の理解で出張扱いで参加でき、ありがたかった。 英語に不安のある中の初めてのアメリカ行きだったが、 一人ではなかったので安心。 この大会の様子は こちら です。
2001.03
数ナビ活用研究会の ホームページが開設された。
2001.03.01[履歴画面]
貸与していた数ナビが、続々と返却されてきました。 リセットさせるのを忘れてしまったので、 履歴画面を残したまま返却してくる者も多い。 ある学生の履歴画面を何気なく見たら、何やらおもしろいことをやっています。 成績は、最下位レベルの学生です。

142857・7 999999
876543+123456 999999
(876543+123456)/1428577
428571・7 2999997
285714・7 1999998
857142・7 5999994
571429・7 3999996
714295・7 4999995
142857・7 999999
123456789+987654321 1111111110
12345679+97654321 110000000
12345679・9 111111111
111111111-123456789 -12345678
111111111-12345679 98765432
2001.02.22
数ナビを長期貸与した授業も、ついに終わりました。 貸与前に行った意識調査をもう一度行いました。 数ナビ貸与授業に対する学生の感想は こちら (PDF: 48KB) です。
2001.02
専門学科では、入学時に関数電卓を購入させている。 関数電卓から数ナビ購入に切り替えることの検討をお願いしていたが、 価格がネックになり見送られることになった。 数ナビの価格は、その学年の教科書代に匹敵するので、 そう簡単に個人購入はさせられないのが悩みである。

学習院大学の飯高茂先生は、 グラフ電卓が普及している欧米で 「日本ではグラフ電卓の価格が高くて学生に買わせられない」 という話をすると、向こうの人からは大変に不思議がられる、 という話をしておられました。
2001.01.23
日本数学教育学会会長の杉山吉茂先生が 科研費の報告書の中で書かれた文書を入手した。 杉山先生は、読売新聞の論点に掲載された内容と 同じような危機感を持たれていた。
2001.01.13
学習院大学で「数学教育の会・冬の集会」に参加し、 「 グラフ電卓を用いた高専での数学教育 」(PDF: 89KB) について発表してきた。 石川高専の阿蘇先生、東京高専の佐藤先生も参加された。

この会は、彌永昌吉先生が初められた会のようで、 現在は学習院大学の飯高茂先生が主宰されています。 この会の参加者は、日本の数学教育の方向性を決める上で 大きな影響力を持つ先生方ばかりなので、 この会でグラフ電卓の活用に関する高専の動きを発表できたことは、 大きな意義があると思っています。
2001.01.10
清風高校で、 TI-92を2年間貸与されて卒業していった生徒の 感想文 が公表された。 理解力のある生徒が思考のツールとして使用した場合の効果が 歴然としていて、凄いことだと感動する!
2001.01.09
冬季休業の課題が提出された。 当初の予想に反して、すごい 作品 (PDF: 136KB) ばかり! 相当の試行錯誤があったのではないかと予想された。 各クラスで、プロジェクターで上映会を行った。 他高専での作品は、数ナビ活用研究会のHPで公開されている。
2000.12.22
冬季休業の課題として、 関数のグラフを繋ぎ合わせて何らかの「絵」を描いてくるように、 という 課題 (PDF: 93KB) を出した。
2000.12.15
本校の専門学科の先生方向けに、 数式処理電卓の機能の概要や、 その教育上の意義に対する説明会を行った。
2000.11.12
大阪の清風高校で、公庄先生や片岡先生を交えて、 数ナビを活用した実践をされている高専の先生方や、 その活動に賛同される方々との会合が行われた。
2000.11.07
文部省からの問い合わせに 回答 (PDF: 151KB) した。
2000.11.01
「数ナビ」を広く知ってもらうために、 数ナビ活用研究会としての PR文書を作成した。
2000.10.27
読売新聞「論点」の影響か、当時の 文部省 より、 「グラフ電卓の導入で、以前と比べてどのように教育内容が 改善されたのか内容を掌握したい」 との問い合わせがあった。
2000.09.29[読売新聞「論点」]
読売新聞 の解説面にある「論点」に、 グラフ電卓を利用した数学教育改革に関する世界の状況を述べ、 日本の現状に危機感を訴える内容で投稿していたが、 この日、 「数学教育革命」遅れた日本 (PDF: 12KB) と題して掲載された。 表題は、読売新聞側でつけたものである。
2000.09.11
岩手県の 総合教育センター に出向いて、 数式処理電卓の数学教育上の意義などについて説明してきた。 しかし、センターは、コンピュータ利用教育の準備で手一杯のようである。
2000.08.上旬
幕張で、 ICME9と日本数学教育学会の第82回算数・数学教育研究(千葉)大会が行われ、 参加した。その中では、数ナビ活用研究会として、 高専教官向けに数ナビの講習会も実施された。

高専・大学部会では、 「 数式処理電卓が引き起こす数学教育の大革命 」(PDF: 86KB) として、 数学教育における数ナビの意義などについて発表した。

その後は、新宿の工学院大学で T^3Japan 第4回年会が行われた。 ICME9 に参加したグラフ電卓による数学教育の改革を主導してきた 欧米の先生方の講演もあった。 オハイオ州立大学のFranklin Demana教授と Bert. K. Waits教授、 オーストリアの数学教育の改革を推し進めてきたという Bernhard Kutzler教授、そして Cabri Geometryの開発者である Jean-Marie Laborde教授など、そうそうたるメンバーである。 Waits 教授は、見るからにエネルギッシュな巨漢だった。 延べ10日間の出張は、さすがに疲れました。
2000.07.10
(社)日本工学教育協会の機関紙「工学教育」第48巻第4号に、 「数式処理電卓は工学教育に何をもたらすか?」が掲載された。 数ナビの機能の概要を紹介して、 工学教育で活用すれば大きな効果が期待されることを述べた。
2000.06〜
個人貸与はしたが、まず使い方に慣れてもらうのが先決。 まとめて説明しないで、 授業で必要な使い方を少しずつ説明していくことにした。 これ以降の授業で配布したプリントは、 こちら を参照してください。 また、数ナビ活用研究会のメーリングリストで交された内容は、 この研究会のHPの投稿教材をご覧ください。
2000.06
2クラス分の数ナビが到着。6月下旬から個人貸与した。 学生には、念のため 借用書 (PDF: 12KB) を書いてもらう。 また、それに先立ち、数ナビの使用で、 数学に対する意識や不安感がどのように変化するかを調査するため、 数学に対する意識調査 (PDF: 24KB) を実施した。
2000.05.25
日本数学教育学会高専・大学部会論文誌第7号が、 「数式処理電卓」の特集号として発行された。 その内容は、以下のとおりです。
グラフ電卓が切り開く数学教育の新世界(梅野善雄)
「『数式処理電卓』で何ができるか(芹沢正三)」
すべての高専生に『数ナビ』を(数ナビ活用研究会)
「数式処理電卓は数学教育を蘇生させることができる(公庄庸三)」
「第2回T^3に出席して(一松信)」
Bert Waits 教授からのメッセージ
2000.05
数ナビの使用法についていろいろ悩む中で、 各国数件程度であれば研究助成として長期貸与が認められることを知る。 長期使用で具体的にどのような効果が得られるかを 具体的に示すことが重要であると思い、 TIより2クラス分の数ナビの長期貸与を受けることを決断した。
2000.04.下旬
1クラス分しかない数ナビを、2クラスの授業で使用するには、 1時間ごとに配布・回収を繰り返さなければならない。 数ナビ前提のプリントを用意しても、 その時間内で回答できなければ家に持ち返っても考えようがない。 数ナビの価値は、「いつでも、どこでも」数学ができることにあるのに、 1時間だけの使用ではそれが不可能であることに気づく。 今後の使用方法などについて大いに悩む。
2000.04.中旬
数式処理電卓TI-89を、 さっそく微積の授業で活用。いきなり、 極限値の探究 (PDF: 90KB) をさせようとしたが、 使い方の説明をしながらのことなので、 学生から「何が何だか分からない!」と 言われてしまう。 それも尤もと深く反省し、 しばらくは答え合わせ程度で使用し、探究は控えることとした。

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■平成11年度
2000.03.28
学習院大学の飯高茂先生(代数幾何学の世界的権威)のHPで、 米国におけるグラフ電卓の使用例として、 かなり極端な が紹介されていた。 おそらく、使用させる教師側の問題が大きいと思われる。 飯高先生は、大学のゼミで Prologを利用されており、 テクノロジーを通して学生でも数学上(純粋数学!)の発見をすることが あることを十分に掌握されている先生です。
2000.03.23
数式処理電卓の数学教育上の意義について、 岩手県の教育委員会に出向いて数学の指導主事に説明してきた。 「凄い電卓だ!」ということは分かっていただけた。 しかし、指導要領で枠を決められ、 目前の受験指導も必要な現場の先生方は、 そう簡単には動けないだろうことを実感した。
2000.03
数式処理電卓TI-89を、 年度末の予算で1クラス分(45台)購入してもらえることになった。
2000.02.24
数式処理電卓の数学教育上の意義を広く知ってもらうために、 この電卓は、 これまでの教育のあり方を劇的に変える「とんでもない電卓」である ことを述べ、まず実際に試用してみて欲しいことを 高専の数学の先生方の参加するメーリングリストに連名で流した。 その内容は こちら (TXT)です。 ただし、その中のURLは、かなり変わっており 「File Not Found! 」もあります。
2000.01
福井高専では、 数式処理電卓TI-89を次年度の新入生に個人購入させることにした、 とのこと。試行もなしに、いきなり個人購入!。何だか凄い!!
1999.12
石川高専の阿蘇和寿先生が、 数式処理電卓に関するいろいろな情報を話し合うための メーリングリスト「数ナビ活用研究会」を立ち上げることを提案し、 この電卓の数学教育上の意義に気づいた先生方で発足した。 「数ナビ」という呼称は、このときに阿蘇先生が提唱したものである。
1999.11-12
海外の状況を知るべく、インターネットで情報を入手。 特に、オハイオ州立大学のWaits教授のHPに登録されている幾つかの論文を読む。 グラフ電卓の数学教育上の意義について確信を持った。 オーストリアのB. Kutzler教授の 論文も意義深いものだった。
1999.09-10
数式処理電卓を授業でどのように利用すべきか、 幾つかの思考実験を重ねていくと、 数学教育においては劇的な効果があるだろうことが 予想されてきた。そして、 TIの News Letter などから、 海外では日常的に利用されているのに、 先進国では日本だけがあまり利用していないことが分かってきた。
1999.08
日本数学教育学会の高専・大学部会で、 高専の数学教育において 数式処理機能を持つグラフ電卓TI-92の有用性について発表した。 当日、この電卓を知っている先生方の挙手を求めたところ、 50名以上の参加者のうち挙手されたのは6名程度だったと思う。 なお、会場で配布した資料は こちら (PDF: 144KB) です。
1999.07
日本数学教育学会での発表資料の作成のため、 「The Role of Calculators in Math Education」を、 辞書片手に熟読した。英語力が無いのも困ったもの・・・。 グラフ電卓を活用した数学教育の意義などについて、 コンパクトにまとまっていて参考になった。

■平成10年度
1999.03
春期休業中に発表レジュメをまとめるため、TI-92のマニュアルを熟読。 この機器を学生に持たせた場合の効果について思いを巡らせた。
1999.01
数式処理電卓の機能のみならず、 このような電卓の存在自体があまり知られていないように思い、 この年の 日本数学教育学会での発表を申し込むことにした。
1998.12
研究費で TI-92を購入し、 冬季休業中に使いはじめる。その「数式処理機能」の強力さに感激する。
1998.08
筑波大学で行われた、 「第3回:数学におけるテクノロジーに関するアジア会議(ATCM98)」に参加。 初めて数式処理電卓TI-92を手にした。 この電卓に関する講習会があったので参加すると、 前の座席に座っていたのは一松信先生。 また、今思うと、講習会の講師は、 グラフ電卓を利用した数学教育の改革を推し進めてきた Franklin Demana教授だった。

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